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アイディアを固める。

数学力を上げる戦略

はじめに──なぜ「いま」数学的思考が必要なのか? ■「正解探し」をやめませんか  とにかくスピードが必要な世の中になったと感じています。  例えば、美味しい料理をデリバリーするサービス。提供する料理の味はもちろんですが、それと同じくらい、速く届けることがお客様の満足度に直結します。  オンラインで会議をするのも、ITツールを使いこなしたいからではありません。そのほうが手っ取り早いからです。  受験、ビジネス、人生……これらすべて、1年前の成功法則すら当てはまらないことも多くなった──。そう思いませんか。  そんな時代に私たちは「正解」を探してはいけないと思います。そもそも「正解」など存在しない。そうではなく、自ら深く、正しく、考えることで答えを出すことが必要な時代になったのです。答えは探すものではなく自ら作るもの。そう思っているのは、私だけではないでしょう。  今この原稿を書いているのは、2020年の11月です。新型コロナウイルス禍により、社会は劇的に変わりました。ビジネスにおいても「自力」のある会社とそうでない会社との差がはっきりすることでしょう。同じようにビジネスパーソン個々人においても、必要な者とそうでない者の差がはっきりするに違いありません。  そんな時代をまだまだ生きていかねばならない私たちに必要なのは、運や人脈、小手先のテクニックといったものに左右されない、確かな「自力」ではないでしょうか。私はその「自力」とは「自ら深く、正しく、考える力」であると思っています。 (自ら:自 + 考える力:力 = 自力) ■数学で使う「頭の使い方」が楽しく身につく本です  答えを出すために自ら深く、正しく、考える。実はこの行為を皆さんはかつて「数学の授業」で経験しています。  だからといって、「大人になった今から数学をまた勉強しましょう」と提案するわけではありません。「学問」が目的の人でなければ、いまさら数学の問題を解く必要はない。でも、数学の問題を解くときに使った「頭の使い方」は身につけておいたほうがいい──これが私の提案です。  具体的には、数学的思考というものを「定義」「分解」「比較」「構造化」「モデル化」の5つの思考法に整理し、その頭の使い方(動かし方)を楽しくトレーニングします。数学の問題解法ではなく、数学で使う思考法を学べるものです。まさに「自ら答えを出さなければならない世界」で生きる人のための数学的思考と言えます。  本書との出会いによりあなたが手にするものを3行ではっきり示します。  自分の納得のいく結論(答え)を作れる。  その結果、行動できる。  その結果、豊かさを手にすることができる。  もう少し具体的かつ身近な表現にすると、次のようなメリットがあります。 ・無駄な思考や議論をしないで済むようになる。 ・難しい問題を簡単な問題にすることができる。 ・主観的かつ表層的ではなく、論理的かつ深い考察ができるようになる。 ・別のものに置き換えることで真理・本質を見極めることができる。 ・法則を示すことで説得力ある説明ができるようになる。  なぜそうしたメリットを享受できるのか。著者である私自身のことを少し説明することがその答えになると思っています。 ■私を信じてください  私は国内で唯一のビジネス数学教育家。ビジネス数学とは、数学的な思考やコミュニケーションができるビジネスパーソンを育成する教育テーマのこと。大手企業の研修やビジネススクールの講義、書籍やメディアでの発信、ビジネス数学を指導できるインストラクターの育成などが主な活動です。  私もかつて会社員を10年以上にわたり経験しました。新人から管理職まで経験させていただき、働く人がどういう人生を送っているのか身をもって体験しました。だからこそわかることでもありますが、ビジネスパーソンが欲しているものは数学の能力ではありません。仕事で成果を出すためのソリューション(解決法)です。  そして、多くのビジネスパーソンは「答え」を作る方法を欲しています。なぜなら、それができなければ自ら行動したり、あるいは誰かを動かしたりすることができないからです。行動できる(させることができる)から成果が出る。成果が出るから豊かになる。先ほど3行で示したものと同じであることに気づいていただけたでしょうか。  加えて、私は学者ではなく教育者です。一般論ですが、学者はあくまでその学問の面白さや奥深さが重要です。しかし教育者は人の変化が重要です。前者は「学問」が主役であり、後者は「人間」が主役。私は後者であり、いかに人をできるようにさせるかを主眼にしているため、あなたが求めるものを提供できる可能性が高いと考えます。  さらに申し上げるなら、私は本業を通してビジネスパーソンのリアルな悩みや感覚を理解しており、このテーマを苦手としている人たち(つまり読者の皆さん)の心情やレベルも熟知しています。本書は、飽きずに楽しく読める問題や事例が散りばめられた一冊となるでしょう。  自己紹介にしては少し冗長だったでしょうか。一言でいえば、「私を信じてください」です。 ■本書の構成  本書は第1章から第6章までから成ります。  簡単に説明しますと、第1章では数学的思考とはいったい何なのかを明確に示します。先ほどお伝えしたように、その中身は5つの思考法で整理できるものです。  第2章以降でそれぞれについて楽しくトレーニングできるように構成されています。

 

 繰り返しになりますが、本書は数学の学習書ではありません。ゆえに数学に苦手意識のある方でも必ず読める内容になっています。ぜひ楽しみながら読み進めてみてください。  最後に、著者からお願いです。  もし何らかの理由で「思考トレーニング」的なものが苦手という方は、第1章だけでも読んでみてください。  そもそも数学的思考とはいったい何なのか。それを正しく知るだけでも、あなたの人生に少なからず良い影響があることをお約束します。  そろそろ本編へ移りましょう。  成功法則がない。前例がない。レールもない。「必要」と「不要」がはっきりする。そんな未来をもうしばらく生きていく人はたくさんいます。本書を手に取りここまで読んでくださったあなたも、おそらくその一人ではないでしょうか。ぜひこのままページをめくってみてください。 深沢真太郎 本書では、数学的思考をトレーニングするための演習問題を数多く用意しています。 ここでいくつか先に紹介しておきますので、もしよろしければ挑戦してみてください。 いま答えがまったく浮かばなくてもご心配なさらず。本編でしっかり解説していきます。 Q.もしあなたが会議の進行役だとしたら、その会議で最初に何をしますか? Q.AIにあなたの信用スコアを判定してもらったところ、「55」という結果が出ました。   さて、一言お願いします。で、あなたは何をしますか? Q.居酒屋における「飲み物」と似ているものを挙げてください。   (一見違うけれど、実は構造が同じもの) Q.「いい人材」とはどんな人材のことでしょうか?   四則演算の記号(+-×÷)を使って表現してください。

 

 

第1章 「数学的思考」の正体 〜人生を変える5つの思考回路〜 「問い」から始めよう  数学的思考とは何か。まずはそんな問いから始めたいと思います。  私は人間にとって「○○とは何か」という問いが極めて重要だと思っています。  恋愛とは何か。  就職活動とは何か。  通勤電車とは何か。  ……  恋愛とは何かを自分なりにはっきり言語化できている人、つまり自身の恋愛観を持っている人のほうがいい恋愛ができるかもしれません。自分にとって就職活動とは何なのかを明確に答えられる学生のほうが、結果的にいいご縁ができるのではないでしょうか。通勤で満員電車に乗ることを疑問に思ったとき、もしかしたら働き方は劇的に変わるかもしれません。「○○とは何か」という問いは、人生に大きな影響を与える力があるのです。  ではあらためて、数学的思考とは何でしょうか。  円周率を100桁まで覚えることが数学的思考なのか。  2次方程式の解の公式を覚えることが数学的思考なのか。  もっと本質的なことを言えば、かつて学生時代に数学の成績が良かった人には必ず数学的思考が身についているのか。  私の答えはいずれも「NO」です。  数学的思考の正体。それが第1章のテーマです。その正体を明らかにすることで初めて、私たちは「正しい数学的思考トレーニング」ができます。正しいとはどういうことか。さっそく本題に入ることにしましょう。 「数学的思考」を定義する  ところで数学の特徴とはなんでしょうか。もちろん様々な答えがあります。正解か不正解かなど気にせず、あなたも考えてみてください。私が今まで学生やビジネスパーソンにこの質問をしたときの答えを、いくつか列挙します。 「とにかく計算する」 「必ず正解がある」 「ちょっとでもミスしたら不正解になってしまう」 「一度どこかでつまずくと脱落せざるを得ない」 「公式を覚えればどうにかなる(意外と暗記科目の一面がある)」 「わかる人にはわかるけど、わからない人にはサッパリわからない」  ……  私も頷く答えばかりです。そういう意味で世の中の皆さんは数学というものをよくご存知だなと思います。これらすべて正解です。それを前提に、私の答えを示すことにしましょう。 「定義をしないと始められない」  数学の最大の特徴は何かと問われたら、私は間違いなくこのように答えます。私の記憶では、同じ答えをおっしゃった学生あるいはビジネスパーソンはこれまで一人もいませんでした。定義とは定めること。「○○とは〜〜である」と言語化する行為です。  もしあなたが私の答えに「?」と思ったなら、今までこのような視点や発想がまったくなかったとしたら、きっと本書はあなたに何かをもたらすはずです。なぜなら、視点や発想がまったく違う人間と一緒に楽しくトレーニングをすることになるからです。まったく同じ思考回路の人間の書いた本を読んでも、得るものがあるとは思えませんよね。  さて、話を先に進めましょう。数学は定義をしないと始められません。例えば「三角形の面積を求めなさい」という問題があったとします。あなたはすぐに「底辺×高さ÷2」という計算式を連想したでしょう。でもちょっと待ってください。 「そもそも、三角形とはなんですか?」  あなたはこの問いにどう答えますか。三角形とは何か。サンカクの形をした図形? ではサンカクとはなんですか?  日常生活では、こんなことを言うタイプは間違いなく嫌われます。しかし、数学においてはここが生命線です。三角形の正体がはっきり言語化できていないのに、三角形の面積を求められるわけがないからです。  この問いに対する数学の一般的な正解は、「同一直線上にない3点と、それらを結ぶ3つの線分から成る多角形」です。三角形という図形の説明に「3つの角」という表現は要らないのです。実際、三角形の面積を求める計算式は「底辺×高さ÷2」でした。角度という数値は使いません。  ここで申し上げたいことはたったひとつ。数学は定義をしないと始められないものだということ。ゆえに本書においても、まずは「数学的思考」を定義しなければなりません。そうでないと〝始められない〟のです。次の1行が私の定義です。  数学的思考とは「数学をするときに頭の中でする行為」である。  当たり前の内容に感じると思いますが、どうか軽視しないでください。頭の中でする行為ということは、基本的に足の小指は使いませんし、あなたのデスクに置いてある電卓そのものは数学的思考ができない物体であることを意味します。曖昧な状態を許さず言語化する。定義するとはこのようなものなのです。  もしよかったら「面積」を定義してみてください。意外と難しいのではないでしょうか。「面積」を定義する前に、そもそも「面」とはいったい何でしょうかね。 「数学的思考」を数式で説明する  話を前に進めます。私は基本的に何でも結論からお伝えするタイプ。それはこのような書籍の文章はもちろん、企業研修における指導や、インタビューでのコミュニケーションもまったく同じです。ですから、冒頭の「数学的思考とは何か」という問いに対する私の答え(すなわち結論)を、ここで提示してしまいます。 (※) 数学的思考 ={定義}×{分析}×{体系化} ={定義}×{(分解)+(比較)}×{(構造化)+(モデル化)}  数式の表現がいきなり登場したことに戸惑われたでしょうか。もちろん丁寧に解説していきます。  まず「+」と「×」という記号が登場していますが、これは皆さんがよくご存知の「足し算」と「掛け算」の概念だと思っていただいて結構です。「+」は異なるものを合わせる(まとめる)意味とご理解ください。同じように、「×」は異なるものを組み合わせて相乗効果を生む意味とご理解ください。  例えばトランプの柄は4種類で成り立っています。このことは次のように表現しても差し支えないのではないでしょうか。  トランプ=♠+♣+♡+◇  ビジネスにおいて異なるものがコラボレーションするとき、その概念を「×」で表現することがあります。例えば、2020年6月にアパレルブランドのユニクロとTheory(セオリー)のコラボが発表されましたが、そのときのプレスリリース記事に書かれている表記がこちらでした。  UNIQLO×Theory  異なるものを組み合わせることで相乗効果が生まれるとき、私たちは掛け算をしていると捉えることができます。相乗効果ですから、片方が存在しなければ(ゼロならば)すべてゼロを意味します。先ほどの「UNIQLO×Theory」も、2つのブランドともコラボレーションしたいという意思が存在するから成立するのであって、どちらか一方に相手と組む意思がなければ成立しない。つまりこのコラボレーションは存在しない(ゼロ)ということになります。ゼロにどんな数を掛け算しても答えはゼロ。これはおそらくあなたが認識する掛け算の性質と同じでしょう。  あらためて前述の(※)をご覧ください。2〜3行目に注目します。すなわち、「定義」「分析」「体系化」の3つは組み合わせる関係にあることを意味します。さらに「分析」は「分解」と「比較」の2つに分けることができ、「体系化」は「構造化」と「モデル化」の2つに分けることができます。  ひょっとすると、このように数字ではなく単語を使って数式のように表現することに違和感を持つ方もいるかもしれませんが、次のような数式と構造的には同じものだと思っていただいて差し支えありません。  154  =2×7×11  =2×(3+4)×(5+6)  154という数は、2、3、4、5、6という5種類の数をまとめたり組み合わせたりすることでできている数です。2と7と11は掛け算の関係にあり、それらのどれかひとつでもゼロ(0)ならば全体もゼロになってしまいます。  話を元に戻せば、数学的思考というものは定義、分解、比較、構造化、モデル化という5種類の概念をまとめたり組み合わせたりすることでできている概念だということです。 「定義」「分解」「比較」「構造化」「モデル化」  さて、私たちは今からこの5種類の概念を理解する必要があります。数学的思考はこの5つから成るのですから、これらを理解しなければ当然ながら数学的思考も理解できないという理屈です。 〈定義〉 定めること。「○○とは〜〜である」と言語化する行為。 (例)お金とは信用である。 (例)お金とは生活するための必需品である。 〈分解〉 細かく分けること。「+」「-」「×」「÷」で物事の中身を把握する行為。 (例)(売上)=(客単価)×(客数) (例)(利益率)=(売上−費用)÷(売上) 〈比較〉 異なるものを比べること。定量的な大小や定性的な相違を明らかにする行為。 (例)あの二人はどちらが年上か。 (例)あの二人はどちらがイケメンか。 〈構造化〉 物事を構造で説明すること。具体的なものを抽象化する行為。 (例)兄と弟の関係は、姉と妹の関係と同じ構造だ(兄:弟=姉:妹)。 (例)赤道の長さを測ることは、円周の長さを求める問題と同じ構造だ。 〈モデル化〉 異なるものを関連づけること。そこから性質を導き一般的なモデルにする行為。 (例)コミュニケーションの量が信頼関係の強さに比例する。 (例)人との接触機会が増えると、感染症の拡大スピードは急増する。  そして、数学的思考とはすべて次の流れで頭を使うものです。 ●STEP1 定義: 「今から考える対象Aをはっきり言語化する」 ↓ ●STEP2 分析(分解&比較): 「Aの特徴を探る」 ↓ ●STEP3 体系化(構造化&モデル化): 「Aの姿を(誰が見てもわかるように)明らかにする」  もちろんこの解説だけで完璧に理解することは難しいでしょう。この5つがなぜ数学的思考を構成しているのか。なぜこの3ステップなのか。この説明だけではあまりに具体性がないと思います。このようなとき、私たちは「例」が欲しいと思うものです。  そういえば学生時代の数学の教科書も、イメージが湧かない公式や解き方の解説があって理解に苦しんだ方が多いでしょう。ですからその教科書には、おそらく理解を促すための例題が記載されていたはずです。それと同じように、ここでもいくつか例を挙げることにします。蛇足ではありますが、すなわちこの行為もまた数学的であると言えます。 「数学をする」とはどういうことか  本書の読者の中には学生の方もいるかもしれません。おそらくアルバイトの経験が一度や二度はあるのではないでしょうか。そこでこんな問いを立ててみましょう(ここでもまた「問い」から始まることに気づいてください)。 【演習問題】 「アルバイトの給与」とは何か、数学的に説明してください。  あなたが学生であれビジネスパーソンであれ、おそらくこのような答えを想像したのではないでしょうか。  時給(額)と勤務時間を掛け算したもの  もちろん正解だと思います。私自身これ以外の答えはほぼ想定していません。ここで重要なのは、あなたがいかにしてこの答えを導いたかです。あまりに簡単すぎる問題ゆえに瞬間的に答えを出したかもしれません。しかし実はその間、あなたは頭の中で数学的思考をしていたのです。私が実際にした行為を解説しましょう。 「アルバイトの給与」とは何か、という問いがある ↓ ●STEP1 まず「アルバイトの給与」を定義する 「アルバイトの給与」とはアルバイトをすることで得られる報酬である (定義) ↓ ●STEP2 「アルバイトをすることで得られる報酬」を分析する それを決めるものは「時給」と「勤務時間」の2つであると理解する (分解) ↓ ●STEP3 どんなアルバイトでも同じように説明できるように体系化する 一般的に「アルバイトの給与」をY、「時給」をA、「勤務時間」をXとすると、YはAとXの掛け算という構造をしている。Y=AX (構造化)  あるいはこのような行為をしたとも言えます。 「アルバイトの給与」とは何か、という問いがある ↓ ●STEP1 まず「アルバイトの給与」を定義する 「アルバイトの給与」とはアルバイトをすることで得られる報酬である (定義) ↓ ●STEP2 「アルバイトをすることで得られる報酬」を分析する それは勤務時間が短いよりも長いほうが金額は大きいものだと理解する (比較) ↓ ●STEP3 どんなアルバイトでも同じように説明できるように体系化する 一般的に「アルバイトの給与」をY、「時給」をA、「勤務時間」をXとすると、XとYは比例の関係にあり、Y=AXという型(モデル)で表現できる (モデル化)  おそらくあなたもこのような思考プロセスを踏んでいます。だから私と同じような答えを出すことができたのです。  このように数学とは定義し、分析し、体系化する行為を指します。より具体的には「定義」「分解」「比較」「構造化」「モデル化」を組み合わせることで答えを出す行為です。前述で示した(※)の具体例になっていると思うのですが、いかがでしょう。 数学をするときの「頭の使い方」は様々な場面で必要となる  数学をするとは、単なる計算問題を暗記した公式に当てはめて機械的に答えを出す行為ではありません。この例で挙げたような「アルバイトの給与」とは何か、といった問題を深く正しく考え、答えを出す行為なのです。  これからの人生であなたが数学の計算問題を解くことは、ほとんどないでしょう。しかし、このような頭の使い方を必要とする場面は多々あるのではないでしょうか。  例えば、ビジネスパーソンなら意思決定を必要とする場面はたくさんあるでしょう。仮にあなたが新卒社員を採用する面接官だとします。採用の可否を判断する、まさに意思決定があなたの仕事です。  おそらくあなたは「いい新卒人材ってどんな人?」という問いを立てるのではないでしょうか。仮に「コミュニケーション能力が高くて、3年後もその会社で活躍するイメージが具体的にある学生」と定義すると、その条件は「コミュニケーション能力(X)」と「3年後のイメージ(Y)」に分解できます。  さらにこのXとYを比較し、どちらの優先順位が高いかを評価します。仮にXのほうが優先順位が高いとするなら、結論として「採用する人材の条件はXかつYであり、かつXの素養がより高い人物を優先する」というはっきりした型(モデル)ができます。型ができるからあなたは意思決定ができる。すなわち答えを出せるのです。  いかがでしょう。数学の問題を解くことはなくても、数学をするときの頭の使い方は必要とする。もしあなたがビジネスパーソンなら、数学的に考えない日など1日たりともない──これが私の持論です。  余談ですが、数学を理解できた方がよく「数学と哲学は似ていますね」といった類の言及をされます。もしかしたらあなたも、これまでの人生の中でそんなことを言う人物に出会ったことがあるかもしれません。  念のため説明しますと、哲学とは人生・世界、事物の根源のあり方・原理を、理性によって求めようとする学問のことです。  恋愛とは何か。就職活動とは何か。通勤電車とは何か。アルバイトの給与とは何か。いい人材とは何か。  ここまでの十数ページだけでこれだけの「問い」を発していますが、まさに根源のあり方・原理を求めようとするものではないでしょうか。数学と哲学は似ている。その真意はこんなところにあるのです。  ではここまでのおさらいということで、ひとつエクササイズをしてみましょう。

 

移動で世界を広げるライフハック

第5章

キャラクターが人生を決める!  ここまで読んでくれて、ありがとう。ここまではあなたの頭の中にノウハウを詰め込んだにすぎない。ここからは、あなたに 「ここ」までの人生を辞めてもらう  つもりで書いていく。きっと、あなたが本書を手にとったのも「人生を変えたい」という思いがあったからだろう。「移動という言葉になんとなく惹かれた」くらいの人から、「人生を一からやり直したい」なんて人もいるだろう。程度の差こそあれ、「人生を変える」という意味ではアプローチは同じだ。だから、ここからの話を真剣に聞いて欲しい。そこでまずわかってほしいのは、 「キャラクターが人生を決める」  ということだ。多くの人が人生そのものを変えにいこうとして失敗する。たとえば、セミナーに出たり、成功哲学を学んだり。そのような人生を変える系のコンテンツは、「行動を変えよう」「習慣を変えよう」というようなものばかりだ。正直、これらができる意思の力がある人間だったら、とっくに人生を変えているはずだ。  本書のテーマでもあるが、「意思の力ではなく、環境の力を利用する」というアプローチしか、意思の弱い凡人は人生を変えることはできない。だから、移動による環境の変化をずっと書いてきた。ただ、その結果、 「本当に人生が大きく変わるの?」  と思った人も多いだろうから、その仕組みを解説していく。さきほど書いたように「キャラクターが人生を決める」わけだ。実は、今のあなたも何らかのキャラクターを演じていることに気づこう。いや、多くの場合、演じさせられていると言ってもいい。「えっ、そんなことない」という人もいるだろうが、これが現実だ。「キャラクターなんて意識したことない」って思うだろう。でも、これが現実だ。 誰かにキャラクターを決められていた  なにが恐ろしいかというと、ほとんどの人が「無意識」にキャラクターを設定させられ、演じさせられてきたということ。「無意識」だからキャラクターを意識してこなかったが故に、キャラクターに手をつけるのではなく、なにをするかという行動にフォーカスしてきたから、結果的に何も変わらなかったということ。  拙著『モテる読書術』にも書いたが、読書を習慣化するためには、「読書をする人」というキャラクター設定を先にしろと書いたが、それと同じだ。  では、いまのあなたのキャラクターは誰が決めたのだろうか。この答えは簡単だ。ずばり、あなたの「親」があなたのキャラクターを決めたと言っていい。もちろん、生まれてすぐに施設に預けられた人は別だが、大半は生まれた直後は親元で過ごしているはず。だから、あなたのキャラクターを決めたのは親だ。とくに核家族化が進んでいる日本では親である可能性が高い。  だからなのか、自分の人生がうまくいかない理由を、幼少期の親との関係に求める人も多い。心理カウンセラーみたいな人もやたらと親との関係を指摘する人が多い。たとえば、虐待を受けたとか、貧乏だったとか、いろいろあるかもしれないし、それが原因で人生がこじれることもあるかもしれない。  ただ、それをいくら言っても、そこをいくらほじくり返しても、何も変わらない。それならば、親からの影響を一切排除することが重要だ。そうすることで、親に設定されたキャラクターとも決別できる。ただし、親の影響を排除するのは本当に難しい。  私の父親は20年以上前に亡くなり、そのほかの家族とも長い期間にわたり連絡をとっていないにもかかわらず、時折、父親からの影響を感じることがあるくらいだ。『親は100%間違っている』(光文社)という本を書いている私でさえそうなのだから、このことを強く意識していない人々が親の影響下から逃れるのは容易ではない。  だから、私が勧めるのは過去を連想させるものをなるべく身の回りから排除すること。親と縁を切るのもそのためだ。学生時代の卒業アルバムも捨てていいし、同窓会みたいなものは行かないほうがいい。SNSで昔の友人とつながるのもやめたほうがいい。そのほかにも、過去を連想させるものを断ち切っていくことによって、まずは親から設定されたであろうキャラクターをリセットしていきたいところだ。  ジム・キャリー主演の『エターナル・サンシャイン』という映画でも、恋人の記憶を抹消する手術の前に、恋人を思い出すものをすべて捨てるシーンがあったりする。人は思い出す手がかりがなければ、何も思い出さないものなのだ。 過去との整合性を取るために生きている  なぜ、私が今までのキャラクターをリセットしろというかというと、私たちの行動や言動は基本「過去との整合性」をとるためのものだからだ。考えてみれば当たり前だが、あなたの周りにいる人の大半はあなたの過去を知っているわけで、彼らはあなたに「過去のあなた」を期待している。  ということは、「過去のあなた」と整合性のない行動や言動をとれば、反発を食らうことになる。反発を食らいたい人はいないから、無意識に「過去との整合性」をとる人生を生きているというのが大半の人たちだ。  自己啓発本が売れたり、自己啓発セミナーに需要があるのは、過去のキャラクターとの決別をしないまま、人生を変えようとするために永遠に何も変わらない人が量産されていくからだ。そのため、同じ人が何度も同じような本を買いまくる。それは、まるでダイエット本や英語本を何度も買う人たちと似ている。  キャラクターを変えないまま、行動を変えようとするのは無理があるし、「できない自分」を突きつけられていくだけでどんどん苦しくなっていくだけ。そして、苦しくなるから、また安堵を求めて同じような本を手にとったり、「ありのままでいい」みたいな適当なことを言うセミナーなんかに通いつめることになる。  そうなったら、変えたい→変えられない、の無限のループにはまりこみ、どんどん判断力が低下していくことになる。  だから、まずやるべきことは、キャラクターのリセットなわけだ。私たちの行動や言動は多くの場合、無意識的に選択される。再三言っているように、「過去との整合性」をとるためだけが目的だからだ。  つまり、あなたの行動は過去にコントロールされているわけだ。そこで、重要なのが「移動」である。簡単に言えば、過去にコントロールされない環境に移動してしまえばいい。  たとえば、海外に行けば、日本でのルールは通用しない。レストランで食事したあとの会計の仕方すら違うことが多い。そこがアメリカなら、チップも払う必要が出てくる。もちろん、これ以外にもあらゆることが違うので、過去のルールが通用しなくなる。だから、移動が過去のコントロールから逃れるためにてっとり早い。  移動することで、「過去を知っている人」「過去によるコントロール」から逃れることができる。結局、そこからしか「新しい人生」は始まらない。いや、もっと言えば、そこからしか「自分の人生」は始まらないと言ってもいいだろう。まずは過去から逃れる環境に移動することだ。 世界はポジショントークでできている  私たちはどのようにしていつもキャラクターを維持しているのだろうか。さらに詳しくみていく。これを理解することで、あなたはよりキャラクターを意識することが可能になるはずだ。  よく「世間体」という言い方をするが、これがまさにキャラクターの維持のために機能していると言っていい。たとえば、SNSを見ればわかりやすい。SNSも世間の一種だからだ。人は何かに所属することが本能的に好きであり、そこから排除されることを極端に恐れる。  だから、SNSという世界でも世間体を気にするようになる。当然、そこではそこで期待されるキャラクターを演じる。過去との友人関係が濃いSNSがメインならキャラクターは過去の延長線上だろう。  ただ、まったく違う人たちとのSNSならまったく違うキャラクターになることも可能だ。つまり、どの世間で生きるかを選択できるようになったわけだ、だから、一番、心地良いキャラクターを認めてくれる世間を見つけたらいい。  たとえば、ツイッターならフォローする人次第で見える世界が違ってくる。面白いのは、人はそのキャラクターにあった発言、行動をしだすということ。  ただここでも注意が必要だ。最初は自分で選んだ世間であっても、いつのまにか世間体を意識するようになり、その世間体のための発言に変わっていくということ。これをポジショントークと言ってもいい。  簡単にいうと、最初は自分でコントロールしていても、気づくとコントロールされている。これがまさに環境の力でもあるわけだ。ここが理解できないとたまたまキャラクター設定がうまくいき、その世界で成功したあとに失敗してしまう。成功してしまったがゆえに、成功者としての発言、行動を期待され、その期待に応えるようなポジショントーク、ポジションアクトになってしまい、最後にはそれがいきすぎて「人が変わった」と言われ自滅していく人を多く見てきた。  これはいつのまにか環境によって行動がコントロールされてしまったがゆえに起こる。成功した途端に、人が変わり、最後は破滅していく人はこのパターンだ。  私たちが生きている世界は、みんながそれぞれの立場でポジショントークを放ちながら成立していると言ってもいい。よく国会議員が失言するが、あれは自分の世界でのポジショントークを別の世界でやっているにすぎない。そうじゃないと、ありえないレベルのものが多いわけで、ポジショントークのミスマッチと考えないと理解できない。  話を戻すが、私たちが生きている世界は、人それぞれがポジショントークを放ちながらできている。だから、どの環境に入るかで、無意識的にポジショントークを放ち、キャラクターが決まってしまう。  ただ、このことを意識して生きることができれば、自分にとって都合の良いキャラクターになることも可能だということ。自分にとって都合の良いキャラクターになれれば、自分にとって都合の良い人生が待っていることになる。キャラクターが人生を決めるからだ。  にもかかわらず、多くの人はなんとなく選んだ環境に入るか、もしくは自分で選んでない環境に入り、無意識にポジショントークを放ち、キャラクターを決められ、人生を決められてしまっている。しかも、生まれたときからそうやってきたから、人生をコントロールできないでいるし、変え方も知らない。 「移動ファースト」で生きろ!  ここまで書いてきたように、私たちは環境の影響を強く受ける。どの環境にいるかによって人生が決まる。そして、一度、ある環境に入ってしまえば、キャラクターが設定され、人生が決められていく。  ということは、私たちがやるべきは、環境を選ぶ自由をいつも持っておくことだ。だから、私はいつも「何を選択するのかではなく、選択肢を増やすこと」を基準に生きるべきだと伝えている。自分の生きる環境に関する選択肢を持つことで、人生をコントロールできるようになる。  そこで重要なのが、「移動」に慣れる人間になること。だから、「移動ファースト」ということを理解しよう。つまり、  簡単に移動できるキャラクター=簡単に人生を変えられるキャラクター  ということ。多くの「人生を変える系の本」は意外とこのことを言っているようで言ってない。環境の重要性は説いていることは多いが、ここをメインに語ることは少ない。その理由は簡単で著者自身も無意識的に良い環境にいて、成功したからだ。  もちろん、多くの人は後から成功の要因を語るわけだが、それはあくまでも後付けだ。私の例で恐縮だが、編集者時代に1000万部もの本を売ることができたのも、たまたま良い環境にいたからにすぎない。小さな出版社にアマゾンが上陸したタイミングに入社し、良い上司に出会えたというだけだ。当時、私が入社した出版社は小さかったので大手書店からは相手にされない。アマゾンは大手出版社からは相手にされない。そこで私はアマゾンで本を売ることにフォーカスしたら、次々とベストセラーが生まれていった。と同時に、私はインターネットマーケティングのスキルも手に入れたおかげで、独立したあともマーケティングコンサルタントの仕事までできるようになった。  振り返ってみて思うのは、本当にたまたま良い環境にいたなということ。もちろん、努力もしたし、死ぬほど働いたという自負もあるが、それができたのも環境のおかげだ。なぜなら、それまでの私は何をやっても中途半端で、なんの結果も、なんの成功体験もない人生だったわけだから。  だから、うまくいくまで環境を変えまくることを勧める。ただ、人は慣れた環境にいたがるから、移動することが当たり前になるキャラクターを設定する必要がある。だから、「移動ファースト」という生き方を選んで欲しい。 都合の良い未来との整合性を取れ!  さきほど、私たちは「過去との整合性」を取るような言動、行動をすると書いたが、これはすなわち「環境との整合性」を取ることでもある。多くの人が過去をベースとした環境にいるために「過去との整合性」になっているだけ。  私たちの性質としては「環境との整合性」を取るわけで、そう考えたときにあなたは「都合の良い未来との整合性」を取るようにしたほうが、あなたにとって都合の良い未来が手に入ることになる。  再三言っているように、過去のトラウマを掘り起こして人生が変わるなんてことはないわけで、すべてのフォーカスを未来に持っていけるかが人生を変えるためには重要になってくる。だから、人生を変えるアプローチとしては、  移動ファーストの体質にする     ↓  都合の良い環境に飛び込む  という手順しかない。移動ファーストの体質にするにはどうすればいいかという点に関しては次章を参考にしてもらうとして、ここでは「都合の良い環境」について考えていく。  おそらく自己啓発などで言われるのは、「ワクワクする環境」「やりがいのある環境」「好きなことで稼げる環境」みたいな表現になるだろう。ただ、こういうフワっとしたものは信じないほうがいい。なぜなら、具体的ではないし、それゆえに現実的でないからだ。こういった感情に左右されるものは現実的ではない。人の感情なんて浮き沈みがあるわけで、現実を動かすのには適していない。  現実を動かすのは「ワクワク」ではなく「コツコツ」だからだ。コツコツと淡々とやったことしか現実を動かさないのは理解できるはずだ。感情は熱しやすく冷めやすいわけで、今日好きだったことが1年後に好きとは限らない。だから、感情を動機にしてしまうと、あっちいったりこっちいったりする人生になり、他人に翻弄されまくることになる。 選択肢を増やすことだけを考えろ!  私たちは、環境→感情→行動によって人生が決まっていく。だからこそ、感情ではなく、環境を選ぶことで自動的に行動を選ぶことにつながり人生が自由自在になっていく。  では、環境を選ぶということはどういうことなのか。それは、いろんな環境を選べる自分になっておくことでしかない。だから、私はしつこく、 「人生の基準は選択肢を増やすこと」  と繰り返し言う。仮に今、あなたが「あなたにとって都合の良い環境」にいるとしても、2~3年後に「あなたにとって都合の良い環境」とは限らない。むしろ、知らぬ間にその環境におけるポジショントークを強いられ、人生の主導権を他人に奪われてしまう。  だから、今、どんなに良い環境にいても、いつでも移動できる選択肢を持っておくことが重要だ。では、選択肢を増やすためにやるべきことは何かというと、  知識と経験をアップデートし続ける  しかない。「あなたにとって都合の良い環境」にいればいるほど、人は周りが見えなくなっていくわけで、たとえどんな環境にいても知識と経験をアップデートし続けるようにすることが重要だ。知識と経験がアップデートされ続けることで、新しい世界を知ることができ、新しい出会いも生まれ、新しい選択肢が視野に入るようになる。  そうすることで、選択肢がどんどん増えていく。選択肢がどんどん増えていくと、たとえいま「あなたにとって都合の良い環境」にいたとしても、自分を見失わないという効果も期待できる。結局、選択肢が増えることにより、あなたがあなた自身を観る視点が上がり、より自分を客観的に観ることができるようになる。 アップデートし続けるために  選択肢を増やすためには知識と経験をとにかくアップデートし続けることが重要なわけだが、そのためにやるべきことは「初体験」をし続けることしかない。実は、  知識と経験をとにかくアップデート=初体験をし続ける  ということでしかない。人というのは環境にどんどん慣れていく生き物で、慣れていくと何も考えなくなる。だから、「移動しろ」というのが本書のテーマであるわけだ。  本当に多くの人が何も考えずに生きているし、生きていけてしまうのが日本だからだ。その中でそうならないために毎日、明確な行動指針を持つことが重要だ。  目的=選択肢を増やす、  手段=知識と経験をとにかくアップデート(初体験をし続ける)  ということ。なにかを決めるときは、「知らないこと」「やったことないこと」を選ぶというだけのことだ。  もちろん、あなたの脳は抵抗するだろう。脳というのは、新しいことが大嫌いだからだ。だから、脳は「不安」を作り出す。あなたの脳は「やらない理由」を創造しまくる。  でも、安心してほしい。それはあくまでも脳の習性であって、脳が自分の機能を果たしているにすぎない。部屋の温度が暑くなったから、汗をかくのと同じことだ。新しいことをやろうとしたから、不安を考えるというだけのこと。汗を拭うように、不安も拭えばいいだけ。  それでもなかなか一歩が踏み出せない人が多いのも知っている。そんな人はよく考えてみて欲しい。あなたは未来に向かって生きたいのか、過去の延長線上で生きたいのか。こう自分に問うたときに、あなたも前者を選ぶだろう。「未知なもの」が未来につながり、「既知なもの」が過去につながっているのは明確だ。であれば、「未知なもの」=初体験を選ぶしかない。 結果的に出会いも生まれる  新しい知識、新しい体験をし続ければ、当然、面白い人生にもなるし、面白い人間にもなってくる。新しい場所に行くことにもなるだろうし、新しい人にも出会うだろう。  もちろん、無闇に人に会っても仕方ないが、自分がどんどんアップデートされていけば、良い出会いもあるはずだ。陳腐な言い方になるが、 「人生は出会いで決まる」  のも事実。ある意味、本書のテーマである「移動」というのは、まだ見ぬ人、まだ見ぬ出来事、まだ見ぬ場所、まだ見ぬ何かに出会う旅と言ってもいい。私の場合は音楽が好きというのもあって、まだ知らない名曲に出会うために生きていると思っているし、元編集者ということもあり、まだ知らない面白い人に出会って、その人を世に出したいって思いからいろんな活動をしている。  私は普段から「やりたいことはなくていい」って言っているわけだけど、やりたいことが見つかったほうが良いに決まっている。でも、それってほんの一部の人が出会うものであって、自己啓発書にありがちな「やりたいことを探そう」なんて低レベルなものではない。もう出会った瞬間に居ても立ってもいられないような衝撃を受け、もう何もかも捨てて行動してしまうようなものが本当のやりたいことなんだ。  つまり、探すことではなくて、出会うことだということ。そういうものに出会えれば、きっと最高の人生になるだろう。ただ、そういう期待をせずに、淡々と初体験をしていけばいい。そうすれば、人生は違ったものになっていくから。 ネガティブなことが必ず起こる  この章に書いたことを実践すれば、あなたへの風当たりは強くなるだろう。嫉妬みたいな感情を抱かれたり、「頭がおかしくなった」とか「誰かに騙されている」と噂になったり。  前述したように、私たちの生きている世界はポジショントークでできているわけで、突然、あなたの行動が変われば身近な人ほど、否定するような言葉を放ってくるだろう。これがいわゆるドリームキラーで、なにが恐ろしいかというとあなたに近い人ほど否定してくるということ。これも脳が不安を考える機能であるのと同じように、身近な人の機能なだけだ。  だから、そこまで悪気があるわけでもなく、彼らなりに機能を全うしているだけにすぎない。ネガティブなことを言ってくる人は必ず現れることを覚えておこう。最初からわかっていれば何でもないことでも、知らないとどうしてもうろたえてしまうだろうから。  とくに今の世の中はSNSの影響もあり、多くの人が他人のことを気にしすぎる。それに、いまは「誰にでもチャンスがある社会」ということもあって、自分ができないことを誰かがやっていれば嫉妬の感情が湧く。  もしこれが「誰にでもチャンスがある社会」でなかったら他人を気にすることもないし、嫉妬も湧かないだろう。でも、その代わりに「誰にでもチャンスがある社会」になったのだから、そこをうまく利用してネガティブな人たちは無視して生きてこう。  どうだっただろうか。この章では私たちの人生で一番重要な「人間関係」について書いた。ぜひ、参考にして、よりよい未来を歩んで欲しい。次章では、あなたを「移動体質」にするためのアクションプランを書いていく。今からできることばかりを書いたので、一個一個実践して欲しい。

 

 

第6章「移動体質を作れ」

この章では、あなたを「移動体質」にするべく、今からできるアクションプランを用意した。一つずつ紹介していくので、実践して欲しい。 1 通勤経路を変える  まずやってもらいたいのは、通勤、通学の経路を変更すること。私が一番怖いと思うのが、何も考えなくても勝手に職場に着いてしまうのが当たり前になってしまっていることだ。  慣れれば何も考えなくてもできるようになるのが私たちの能力なわけだけど、その分、何も考えない人間にどんどんなっていく。たとえば、首都圏の満員電車なんて、人間が乗るようなものじゃない。非人間的なものだ。まるで家畜のような状態にもかかわらず、多くの人がそれにすら疑問を持たない。まるで当たり前のこと、普通のことのように満員電車に毎朝乗ることを受け入れてしまっている。  これって、思考停止状態と言っていい。私はあまり日本の電車に乗ることはないが、本当に駅の中を歩いている人のイライラぶりには驚かされる。そして、それが当たり前になっていけば、人生そのものがイライラに満ちていくだろう。そうなれば、まともな人間関係なんてないし、まともな人生も期待できないはずだ。  話を戻すが、いつもと違う通勤、通学経路にする、もしくは時間帯を変えるだけでもいい。とにかく、毎日、「自分の当たり前」を破壊していこう。そうすることで、脳が覚醒し、身体に感覚が戻ってくるだろう。私たちは、日常の中で麻痺させられてしまっているのだから。本当の人生はまずは麻痺状態から抜け出すことでしか始まらない。早く不感症から抜け出そう! 2 弾丸海外旅行をしろ  私はよく1~2泊で海外に行く。サンフランシスコに住んでいるので、毎月のように日本と往復はしているが、それ以外にも海外に行くようにしている。そして、私は自分のまわりの人も1~2泊といういわゆる「弾丸」で海外に連れて行くことが多い。その理由は、 「いつでも、どこでも行ける」  というメンタルを培いたいからだ。多くの人の場合、とくに会社員は海外に行くとなると、だいぶ前から休みを取り、きちんと計画を立ててからみたいになりがち。でも、それだと海外に行くことがどんどん重くなっていく。  それでは、移動体質になんかなれない。だから、1~2泊で行く癖をつける。たとえば、東京から台湾とかなら航空券も1万数千円のもあるし、1泊で行くことは可能だ。韓国なら日帰りだって可能だろう。とにかく、「いつでも、どこでも行ける」という自分になるためにもまずは弾丸海外旅行を計画しよう。 3 年4回は海外へ、年4回は国内へ  さきほど弾丸海外旅行を提案したが、あえて最初のうちはノルマを決めるのもいい。移動体質ができるまでは強制力も必要だ。だから、最低でも年間4回くらいは海外に行くように決めてしまおう。  もしあなたが東京近辺に住んでいるのなら、お金も時間もそこまでかけずに行けるところを選んでもいいだろう。たとえば、台湾、韓国、タイとか。あとはハワイとかでもいい。まずはハードルが低いところからはじめてみるのを勧める。  とはいえ、年4回では少ないので、それ以外は国内も年4回くらいは行きたいところ(できれば、年6回ずつで毎月を勧める)。国内だとしたら、なるべく遠くがいいし、日帰りがいい。私の場合は仕事で福岡、大阪はよく行くが、あえて北海道に日帰りで飯を食いに行ったりもする。  こういった話を書いていくと、まるで私が旅行好きだと思われるかもしれないがそんなことはない。なんだかんだ言って、東京が快適だし、大好きだ。ご飯もうまいし、きれいだし、日本語も通じるし。だから、むしろ旅行好きではないし、よくありがちな「海外旅行=自由」みたいなイメージも大嫌い。  だから、私は極端な話、海外も国内も一人で行って、一泊してすぐ帰ってくればいいと思っている。観光地だって周る必要もないし、一泊もせずに朝着いて、夜便で帰るのもいい。私が言いたいのは、移動することそのものに意味があるということ。  そうやって移動体質を手に入れれば、人生が変わり始めるから。 4 月1回はホテルに泊まれ  ここまでは旅行みたいなことを書いてきたが、それでも「時間がない」「家族がいる」なんて言い訳をする人がいる。だから、月1回でもホテルに泊まるのもいいだろう。そうすればちょっとした旅行気分も味わえるし、引っ越し気分も味わえる。ホテルから出勤なんてのも気分転換になるからいいだろう。  ところで、あなたも気づいたと思うが、こんな移動生活を続けようと思ったら、なんだかんだお金がかかる。だから、4章で書いたように自分で稼ぐ力をつけて欲しい。先日も年収1000万円くらいの医師と話す機会があったが、私は「毎週ホテルにでも泊まれば」って提案した。彼とは長い付き合いなわけだけど、「人生を変えたい」なんて言いながらずっと何もしてこなかったのを見ていたので、そういうアドバイスをした。  結局、人はリアリティを感じることでしか、行動は生まれない。本書で書いているように、環境→感情→行動だからだ。  たとえば、年4回海外に行ったり、月1回ホテルで生活していることで、そういった人生が当たり前になってくるわけだ。  リアリティは当たり前かどうかだ。当たり前の度合いがリアリティの度合いだ。だからこそ、最初は強制的に年4回の海外、年4回の国内、月1回のホテル宿泊をやってみて欲しい。そこにリアリティを感じたら、その生活を維持するための稼ぎ方が見えるようになってくるからだ。結局、行動しないのは、今の現状のほうにリアリティを感じているだけだから。 5 海外在住日本人と関われ!  リアリティという意味では、私も含めた海外在住の日本人とつながるのもいい。海外在住の日本人にとっては、異国に住むこと、移動することが当たり前だからだ。よく言われることだけど、「友人5人の平均年収があなたの年収」なんて話があるように、どういう知り合いがいるかによって、あなたの現実が決まってくる。  だから、海外在住の日本人とつながることで、移動体質に近づくようになるし、そもそもその人に会いに行くという動機もできるだろう。  いま思えば、私も海外に住んでいる知人が結構いたのが大きい。カリフォルニアに住んでいる著者もいたし、ハワイに住んでいる著者もいた。だから、最初はハワイだったし、いまはカリフォルニアなのかもしれない。もちろん、当時はそんなことは意識していなかったが、結果を見ればハワイとカリフォルニアに住んでいた。今ではSNSがあるので、海外在住の日本人とつながるのは比較的簡単なはずだ。ぜひ、どんどん絡んでいこう。 6 ロードムービーを観ろ!  移動しなくても移動感覚を味わえる方法も紹介する。それは、ロードムービーと言われる映画をたくさん観ることだ。ロードムービーとは、主人公たちが旅をしていくものを指す。人は映画にもリアリティを感じることができる生き物だ。つまり、仮想空間にもリアリティを感じることができるということ。  あなたも身に覚えがあると思うが、アクション映画を観て手に汗かいたり、恋愛映画を観て涙を流したり。これは映画館のイスに座っている感覚よりも、映画のほうにリアリティを感じているから起こる現象だ。だから、私は移動体質を作るためにもロードムービーを観ることを勧めている。  こういうことを言うと「どの映画を観ればいいですか?」って質問されるから、本当は答えたくないんだけど、ここまで読んでくれたあなただけに私のオススメを紹介しよう。  私が勧めるのは『モーターサイクル・ダイアリーズ』『テルマ&ルイーズ』『イージーライダー』あたり。『モーターサイクル・ダイアリーズ』は若き日のキューバ革命の英雄チェ・ゲバラを描いたもので、革命家に目覚めた理由がわかるもの。『テルマ&ルイーズ』は巨匠リドリー・スコット監督作品であり、中年女性二人が主人公という珍しい設定。最後のシーンが最高だ。『イージーライダー』はヒッピー二人がバイクで旅をしていくものだが、「自由」について考えさせられる。これ以外でも、「ロードムービー」で検索すれば、いろんなものが出てくるからたくさん観ていこう。 7 1日1冊読書する!  映画の話をしたので、本の話もしておこう。映画と同じように、小説でもリアリティを感じることが可能だ。そして、拙著『モテる読書術』にも書いたように、読書量と年収は比例することからも、豊かな人生のためには重要だ。結局、5章でも書いたように、 「人生は出会いで決まる」  からだ。そして、残念なことに良い出会いが欲しいなら、自分の教養レベルを上げないことには無理だ。自分のレベルと同等レベルの人としか出会えないのが私たちの生きている世界だからだ。  よく詐欺話に騙される人は、「すごい人に出会った」みたいなことを言う。当然、そんな人はすごい人には会えないし、本当にすごい人は会わないだろう。たとえば、マーケティングについて知らない人は、目の前にマーケティングの専門家がいても気づけない。知識がないから見えないわけだ。  出会いは自分のレベルによって決まるわけだ。そのためにも読書は必須だし、1日1冊読めるくらいになるべきだ。読書法については2章にも少し書いたが、もし可能であれば『モテる読書術』も読んでもらいたい。 8 音楽を聴け!  映画、本ときたので音楽についても書きたい。実はこの3つの中で一番手っ取り早く環境を変えることができるのが音楽だ。環境→感情→行動の順で行動が変わるわけだが、音楽を変えるだけで環境が変わる。あなたもかかっている音楽によって気分が変わったりすることがあったはずだ。  実際、私もこの原稿を書いているときは音楽を聴きながらだ。私の場合は音楽が好きというのもあるが、気分を変えたいときに音楽も切り替えることにしている。私の場合は基本的に本を書く時間というのはあまりない。そんな中で本を書く時間を捻出するために早起きをするわけだが、それでも気分が乗らないことも多い。むしろ、毎回そうだと言ってもいい。  早起きしてカフェに行くところまではいいが、なかなか原稿に取りかかれなかったり、いつのまにかネットを見まくっていたり。そんなときにスイッチを変えるのが音楽で、私はたくさんのプレイリストを自分で作っている。  たとえば、「やる気を出したいときのプレイリスト」だったり、「速く原稿を書きたいときのプレイリスト」だったりだ。もし、そういったプレイリストに興味があるなら、アップルミュージックで「長倉顕太」をフォローして欲しい。前述したが、BGMとしての音楽は英語の曲か歌詞がないものがいい。日本語だと歌詞に意識が持っていかれてしまうから。 9 悩まない! 迷わない!  移動力とは環境をどんどん変える力とも言える。そう考えたときに、どれだけ「切り替え」が早いかが重要になってくる。そこで重要なのが「悩まない」「迷わない」ってこと。  結構、多くの人が悩んだり、迷ったりして時間を無駄にしている。というか、人生を無駄にしていると言っていい。私は20年以上前に、アトランティックシティ(ラスベガスの東海岸版のようなカジノがある街)のカジノに入り浸り、ブラックジャックというカードゲームで生計を立てていた時期がある。そのときに、学んだのは「悩む」「迷う」ほど、無駄なことはないということだ。ブラックジャックにおいてはやるべきことは決まっていて、あとは賭け金の上げ下げで勝敗が決まる。ただ、賭け金の上げ下げですら、ある程度、タイミングは決まっている。  だから、悩んだり、迷ったりしている時点で負けているようなものだった。これって人生も同じで、人生は淡々とやるべきことをやり続けた人が最後はうまくいくわけで、そう考えるといちいち悩んだり、迷ったりするのはありえない。適切な環境に行けば、やることは一つ。暑い環境に行けば、取るべき行動は涼しい所に行くだけ。  だから、あなたも人生では悩まずにすぐに決めること。それでも迷うこともあると思うが、それってどっちでもいいってこと。だから、サイコロで決めるくらいでいい。「最善の選択ではなく、選択を最善に」であり、なにを選択するかはどうでもいいから即決してしまおう。 10 反省しない 「悩む」「迷う」もだけど、「反省」も時間の無駄。人生の無駄だ。これもブラックジャックからの教訓だが、反省している暇はないってこと。反省している間に次のゲームが始まるからだ。  人生なんてもっと残酷で、ずっと本番のゲームをさせられているようなもの。リハーサルすらないのが人生で、ずっと本番のゲームなわけだ。だから、反省している時間は無駄だ。  そもそも、反省というのは物事がうまくいかなかったときにするものだけど、うまくいかなかった理由は明確だし、明確じゃない場合は運が悪かっただけだ。  それなのに、いちいち反省会なんて開いてしまう組織があったりするけど時間の無駄だ。どんどん気持ちを切り替えて、やるべきことをやる。これが人生をうまくいかせるコツだ。だから、反省なんかしている暇があったら、どんどん次のことに頭を切り替えていこう。 11 見切り発車しろ  とにかく移動力を身につけるには、どんどん動ける体質にする必要がある。だから、私はよく「見切り発車でいい」って言う。行動できない人は、考えすぎる人。そして、準備をしなくちゃいけないって思っている。  たしかに、準備は重要だし、準備したほうがいいに決まっている。ただ、準備に時間をかけすぎてその結果なにもしなければ本末転倒だ。人生はどんどん動いたほうが圧倒的に変わっていく。せっかく本書を読んだのだから、どんどん移動できる身軽さの重要性に気づいてほしい。そこで重要なのが「見切り発車」なわけ。  本当にそれぐらいの気持ちでどんどん動いていかないと人生は変わらない。あと覚えておいて欲しいのは、どんなに準備したって結局は軌道修正をすることになるということだ。  なんでもそうだけど、物事が最初から思った通りにいくことなんてないと思ったほうがいい。どうせ、思った通りにいかないのであれば、とっとと始めてしまったほうがいいと思わないか。 12 他人を気にしない  なかなか動けないという人で多いのが「他人の目」をやたら気にしている人。これがある人は完全にアウト。「他人の目」を気にしても何もならないからだ。そもそも他人があなたのことをどう思っているかなんてわからないし、コントロールもできない。コントロールできないことに気を取られてしまうほど無駄なことはない。 「他人の目」が気になる人は当然、他人のことも気にしている。そういう人はすぐに他人と自分を比べて落ち込んだりする。とくに現代はSNSがあるために、他人のことが気になって仕方ないという人は多い。でも、コントロールできない他人のことをどんなに気にしても何も起きないし、それどころか自分がどんどん動けなくなるだけ。  だから、もう他人を気にするのはやめよう。完全に無視すればいい。他人からどう思われようが、他人がなにをやってようが無視していこう。 13 淡々とやる体質を作るために  最後に伝えたいことがある。ここまでいろいろ書いてきたし、ここまで読んでくれてありがとう。ただ、結局、こういった本の場合は、実践しないと意味はない。おそらく本を読んだ直後は、 「よし! どんどん移動するぞ」  なんて思っているだろう。でも、最終的には多くの人が続けることができない。だから、もっとも重要なのは、淡々とやり続ける力なわけだ。淡々とやり続ける力を身に付けるのに良い方法は、 「毎日同じ時間に同じことをする」  こと。これをひたすら続けること。これをやっていると、淡々とやることができる体質になる。たとえば、毎朝7時にツイッターにツイートするでもいい。私の場合は、日本にいるときは朝6時に起きてカフェに行き原稿を書くし、サンフランシスコにいるときは朝3時に起きてテキーラ入りのコーヒーを飲みながら原稿を書く。やると決めた結果、本書ができたわけだ。  そんなこと言うと、「長倉さんはストイックだから」なんて声も聞こえてきそうだけど、私は本当にそういうタイプではない。むしろだらしないほうである。実際、前作『モテる読書術』を出すまでは3年間も本を書けないでいた。  ところが、「毎日同じ時間に同じことをする」をしていたら、本が連続で書けるようになった。今思えば、7年前に独立した当初も毎朝フェイスブックを投稿するようにしていたら、気づいたらうまくいっていた。  この話をすると「なにをすればいいかわかりません」という人が多いと思うが、本当になんでもいいと思う。一見、成果が出そうにないことでも全然構わない。なぜなら、淡々とやり続ける癖をつけるのが目的だからだ。それでもやることが思い浮かばないなら、毎朝7時にツイッターにツイートしよう。なにかをツイートしようと思えば、ツイートすることを脳が探すようになり、今とは見える景色が変わるから一石二鳥だ。  どうだっただろうか。ここで書いたことを今から実践して欲しい。次に移動に関する対談を二つ掲載したんで、読んでもらいたい。一人目はスタンフォードオンラインハイスクールの校長をしている星友啓さん。同校は全米でもトップクラスの高校。オンラインスクールということで「移動」の話とともに、今後の教育について話を伺った。二人目は泰一フォックスさん。彼は北極で寿司屋を経営したり、ニウエという人口1500人の国の顧問をしていたり、1年で地球40周もするという「移動」のスペシャリストだ。

 

 

 

特別賞(特別対談)

特別対談①「教育と移動、そして未来の教育」 星友啓さん×長倉顕太  特別対談の一人目は星友啓さんです。星さんは全米上位校の一校としても有名なスタンフォードオンラインハイスクールの校長先生です。星さん自身は東大を卒業後、渡米し、スタンフォード大学のPhDを取得し、同大学で教鞭をとりつつ、スタンフォードオンラインハイスクールの立ち上げに参加し、現在は校長をなさっています。オンラインハイスクールということもあり、移動しながら学ぶこともでき、それでいてトップクラスの学力も維持できる。そんな星さんに未来の教育などについて聞いてみました。 長倉 今日は対談よろしくお願いします。 星  よろしくお願いします。 長倉 私が星先生の話を聞いて一番おもしろいと思ったのは、そもそもスタンフォードオンラインハイスクールに関わろうと思ったときにしたリサーチのことです。そのときに、一般的にいいと言われる大学(アイビーリーグとかそういうとこのいい大学)に入る人たちをリサーチすると、親の年収、住んでいる場所のファクターが極端に強かった、と。それだったら生まれた瞬間から、その住んでいる場所とか親の年収によって子供の可能性っていうのが決められてしまう。そこに挑戦する意味で、スタンフォードオンラインハイスクールに関わるようになった、と。オンラインなので世界中どこにいても同じ教育が受けられるという学校にチャレンジしたということなんですけど、関わってどれくらいたちますか? 星  関わってから、今年がちょうど10年目ぐらいですかね。校長になってからは3年です。 長倉 10年間やってきて、どんな印象でした? 星  そうですね。もちろん僕たちの学校のひとつ特殊な部分がギフテッド教育に根ざしていて、生徒さんでたとえば数学に長けているとか国語に長けているとかっていう子たちのさらにその才能を伸ばしてあげるっていう分野でやってきたので、オンラインということもあり多くの才能ある生徒さんたちにリーチできた。また、そういう子たちもあんまり地域では自分たちの才能が伸ばせる機会がないような場合、僕らがそういう機会が提供できたということは実感できたので、それは良かったなと思います。ただ、実際に親がお金持ちで、良い地域の子が多いということ自体は壊していないのも事実です。オンラインなので、遠距離のそういう地域にリーチしたというだけで、それ自体の地盤は崩せてないのも実感しています。だから今ほかのオンラインの教育とかを見ていると、まったく教育が行き届いていないところに届くようにしようという動きがあるんですが、僕らはそうじゃない。だから、今は少し歯がゆいなという部分はあります。ただ、それ以外で壊せたなと思う部分でいうと、国と国との壁は壊しつつある。アメリカでいえば州と州もだいぶ違うのでそれはだいぶ壊せているなと思います。アメリカでいえば45州ぐらいの生徒がいますし、世界でいうと30から40ぐらいの国から来ています。今年も入試が始まったんですけども、今はもう大体100ヶ国近い国から来ています。もちろん国によってだいぶ教育制度も違いますし、その国に生まれるとなかなか国から出るのも難しいような国の場合もあるので。それはだいぶ壊せてきているかなと思います。 長倉 それはすごいですね。私が最初、スタンフォードオンラインハイスクールの記事を読んだのは、親がミリタリーの子が同校で学んで、飛び級しまくっているというものでした。ミリタリーの子のように引っ越しが頻繁な子にとっては、どこにいても高いレベルの教育が受けられるというのは魅力的です。星さんから見てこれからの時代は、どこにいても良い教育はある程度受けることができる環境にはなりつつあると思いますか。 星  そうですね。そういう風に全体的にもなってきていると思いますし、僕らの学校も常に動いていなきゃいけないような環境にいる生徒たちをサポートすることを大きな目的として最初から掲げてきました。ミリタリーの子もいますし、俳優やスポーツをやっていて世界中常に飛び回ってなければいけないっていう子たちもサポートしています。一つの学校にいるのを前提としない人生を生きている子たちが授業を受けられるというのも特徴です。オンラインスクールというと、家にこもっている子ばかりと思われがちですが、その逆で常に動き回っている子たちをサポートしている側面も大きいです。もう一つのパターンは、単に動くことを人生として選んだ家族っていうのもいます。たとえばアメリカとかだと常にボートで移動しながら生活する家族もいます。なにか目的があるってわけではないですが、いろんな地域を見るのは自分にとってもいいことだし、子供にとってもいいことだと信じている家族もいます。 長倉 それも面白いですね。移動を前提とした人生を送っている家族がいると。また同校では、フルタイムではなくパートタイムで授業を受けることも可能なんですか? 星  そうですね。そういう子たちもいます。自分は地元の学校に通っているんだけども地元の学校で提供されてないレベルの高いコースをとりたいって子たちもいれば、もともとホームスクールでそこでカバーしきれない一部の授業を受けるような子たちです。アメリカの場合はホームスクールが認められているので。 長倉 アメリカはホームスクールが認められているのはいいですよね。少し話が変わりますが、オンラインスクールもたくさん出てきていますが、カーンアカデミー(オンラインで無料で良質な授業を提供している)のようにYouTubeとかで無料とかで提供されていて、実際問題、本当に能力があればお金もかけずに高い教育を受けることができる環境はすでにあると考えていいですか。 星  はい。さらに今後学位とかも持つ意味自体がすでに希薄化してきていて、さらにどんどん進んでいくと思いますね。 長倉 私がびっくりしたのは、学校で頭が良い子たちほど大学に行く意味を見出してないし、そういう子が相当数いると。 星  自分ができるのもあるし、あとはみんなが行っている大学に行って、その人生の何が面白いのと考える子ですね。うちの学校にもそんな多くはないですが、1%ぐらいはそういう子たちがいます。うちの学校に来たら大体いいアメリカの大学に行きたいという子が多いですが、うちの高校でもトップクラスの子たちほど大学なんていいやなんて思っていたりします。結局、そういう生徒も親のプレッシャーもあり、一人の生徒は移動を前提としたようなカリキュラムを提供しているミネルバ大学に進学しました。僕たちもやっぱり今のオンライン教育はオンラインだけでは解決しないっていうのも信じているので、オンラインをベースにしつつも実際に会う機会が増えるなと思っています。僕たちの学校でも、スタンフォード大学のキャンパスでイベントをやったり、年に1回はMIT(マサチューセッツ工科大学)のほうでやったり。あとは各地域のミートアップみたいなのを作っています。 長倉 良い教育がオンライン化されていく中で、今後、世界中の教育がどのように変化していくのでしょうか。 星  まず良い教育ってなんだろうというと、やはりその人に合っているかどうかが基本になると思います。日本の教育なんかは顕著ですが、全員に同時に平等に教えてしまっている。でも、テクノロジーとかを使って、よりその個人に目を向けて、その子に合ったかたちのカリキュラムとかの提供が可能になってくる。だから、同じ教室にいながら、コンピューターでそれぞれが違うことをやっているような技術もすごく開発されてきていますし、注目されてきています。つまり、教育の個人化がさらに進んでいくと思います。さきほども言いましたが、学位の意味自体が希薄化してきていますし、今後も進んでいく。一つの学校がカバーする範囲がどんどん縮小してくると思っていまして、教育の分散化も進んでいきますね。今までは一つの学校で全部やってもらうような状況でしたが、科目ごとに違うプラットフォームを使っていく。このような個人化と分散化は、もう避けられないんじゃないかなと思いますね。でも、そうなってくるとコンピューターとかオンラインの部分が強くなってくるので、逆に体験したり、汗流したり、きついなって思ったり、体で感じたり、といった実際に体験することも改めて注目されていたりもします。もちろん、その辺もVRとか使って、だいぶサポートはされると思いますが。 長倉 最後に日本の教育について聞きたいと思います。アメリカから見た視点でいいんですけど、今日本にいる自分の子供がいる、たとえば小さい子供がいる親御さんに、こういった教育を志したほうがいいんじゃないかというところはありますか? 星  まずは、月並みですが、自分を変えてくださいってことですよね。 長倉 親自身ってことですか。 星  はい。そうですね。何かうまくいかなかったら、うちの子はダメなのかなっていう方向に行ってしまいがちです。ただ、まず決めつけないっていうのがかなり大事だと思うんですね。決めつけて押し付けたところでうまくいかないことが多い。基本的には生徒と学習環境のフィットが大事なので、色々試行錯誤してほしい。恐れずに、ちょっとダメだったら違うものを試してみるのがいいと思います。あと、必ずしも親とは限りませんが、子供はロールモデルを必要とします。親じゃなくてほかで見つけていく子供もいますが、親がロールモデルになりがちです。なので、もしこういう人間に子供をさせたかったら、まず自分がなれっていうことですね。 長倉 たしかにそうですね。自分のことは棚に上げておいて、子供にいろいろ押し付けがちですね。今日はいろいろとありがとうございました。 星  はい。ありがとうございました。

 

特別対談②

「BI(インターネット以前)とAI(インターネット以後)の世界」 泰一フォックスさん×長倉顕太  特別対談二人目は泰一フォックスさんです。中学までは日本で育ち、その後、アメリカの高校に進学し、大学在学中から起業していて、これまでに5~600のビジネスを立ち上げたという。最近ではニウエという国を作ることに協力したり。そんな彼は地球を年間40周もするという移動のプロでもあるので、その思考法などについて聞いてみました。 ※この対談は私が運営しているオンライン内で公開した対談をもとに編集したものになっています 長倉 本日はよろしくお願いします。 フォックス はい。 長倉 フォックスさんは、北極で寿司屋をやっていたり、南太平洋のニュージーランドからハワイに向かって3時間くらい行った日付変更線の脇にあるニウエという人口1500人の国の首相顧問をしたり、コソボ共和国で寿司屋や不動産業、インドで作ったATMをアフリカに設置する事業、なんかをしていて、そのほかにも過去に500くらい起業しているという、もうわけわかんない人です。そんなフォックスさんですが、移動距離がすごくて、なんと「1年で地球40周」もしていると。 フォックス はい。年間に大体地球40周ぐらいしています。5年で165周って書いてあった。僕のメールアドレスから旅程を抜き出して載せてくれるTrip itというウェブサイトなんだけど。 長倉 それはすごい。移動距離もすごいですが、起業した数もすごいですよね。 フォックス 起業だとね、一時期WEBサイトだけで300ドメインネーム持っていたことあるから。そんなところ合わせるとたぶん5~600はやっていると思う。 長倉 しかも、世界中に? フォックス うん。世界中。 長倉 私もどっちかっていうと会社員はやめて、起業しろって言うんですが、多くの人が行動しません。そういう人たちを見ていて、どう思いますか。 フォックス よく、こんな事業やろうと思っているんですが、どう思いますか、って聞かれるんだけど、正直、どうなるかはわからないと思っている。もちろん、僕も過去を振り返ったときに、似たようなことやったことあったりしてうまくいかなかったなとか思うけど、今やったらどうなるかはまったくわからない。だって時代だって、今までと違うし、今日できても明日できないことだっていっぱいあるし、その次の日にやればできることっていうのもあるし、誰かすごい人に会うかもしれないし、それをやっている過程でビル・ゲイツがピックアップして投資してくれるかもしれない。それを考えると、今までの経験を持ってきて、僕がアドバイスするというのは全くの間違いだということに気がついたの。だから、できるアドバイスは「やってみて」しか言えない。 長倉 たしかにそうですね。なにが当たるかなんてわからないし、今、成功している人も多くの場合がたまたまだけど、「たまたまうまくいきました」なんて言えないから後付けで原因を語っているだけだったり。 フォックス しかも、今はインターネットがあるからやりやすい。要はインターネットが始まる前の世界BI(Before Internet)は原始時代で完全にもう自分でやんなきゃいけない。たとえばイタリアにラーメン屋さんを作ろうとするじゃない。そしたらまずラーメンを自分で覚えなきゃいけない。イタリア語を覚えなきゃいけない。イタリアで会社を作る方法を覚えなきゃいけない。それからありとあらゆることを覚えて、または、土地の確保に行かないといけないし、お金の確保もしなきゃいけないし、全部自分でやらなきゃいけなくて。その代わり、自分でやるからにはプランが立てられる。プランが立てられてシンプルだった世界、これがBIの世界。でも、今はもう完全に違ってAI(After Internet)の世界なのね。で、AIの世界は何が起きるかっていうと「一緒にラーメンやろうよイタリアで!」ってネットで言った瞬間に、イタリアに僕土地を持っていますよ、僕イタリア人の友達いますよ、実家がラーメン屋です、みたいのがいっぱい集まってくるわけ。お金を持ってる人もくるし、土地を持ってる人もくるし、みんなでやりましょうよって言って集ってくる。でもそれは予測できないじゃない。どっちの方向行くかわかんない。こういうネットから引っ張ってくる力が今は大事。だからそれをどんどんやんなよって。発信するし、受け入れるしっていうふうにね。 長倉 たしかにそうですね。さっきも言いましたが、多くの人が起業したいと言いながら、なかなか行動しない。でも、フォックスさんの今の話を聞くと、とりあえず発信すればいいし、とりあえずやってしまえと。本当にそう思いますね。本当にいまはリスクなんてない。 フォックス あとはもう思い切り。完全に思い切り。僕は今までいろんな事業をやってきて、ほとんど失敗している。8割以上失敗している。でも僕は失敗したとは全く思ってないわけ。なぜならその事業をやる上で僕が得るもの、まず知識。ものすごい量。一番最初に失敗したのは、翻訳会社をやったとき。知り合いのおじさんと一緒にやって大失敗だったんだけど、そのおかげで翻訳業界のことをよくわかるし、失敗したけど、翻訳のやり方もわかるし、自分が翻訳必要だなって思った時は、すぐできる。こういう蓄積がいっぱいあるからこそ、いろんな人と話せるし、対等に話せるし、いろんな知識があることによって、いろんな他の業界をやろうと思った時にすごいスムーズにいく。さらに、その時にできたコネ、人とのつながり、今だに付き合ってる人いっぱいいるもん。20年前からで、それはやっぱり財産なんだし、それをやらなければ、得ることはできなかった。やっぱりBIの時代と違ってAIの時代はネットでつながる時代だから、もうたくさんの人とつながっていてもまったく損はないわけ。つながればつながるほど得るものがあるし、引っ張ってくることができるし、逆に提供することもできるしっていう。 長倉 まずは始める。それがうまくいくかどうかなんかわからないし、たとえうまくいかなかったとしても、経験、知識、人脈が手に入るわけで次につながっていくわけですね。本当にそう思いますね。ネットワークが重要だと思いますが、多くの人がネットワーク作りも下手だと思うんですよね。 フォックス ネットワーク作りは少しでもいい。誰かすごく人を知っている人とつながれば、そこからたくさん広がっていくしね。ただ、消極的に聞いているだけだとあまり得るものもないから、少しでも外に出るのがいい。それだけで結構いろんな人とつながるし、話もできるようになるし。それをやらないと人生つまんないし。 長倉 私なんかはどちらかというと消極的なほうですが、なるべく人に会うようにしている。正直、人に会うのは面倒だったりしますが、それしか人生が前に進まないと思っているから。実際、知識を得るっていうのは簡単なんですけど、行動しないと結果的に本当の意味での知識もつかないし、人ともつながっていかない。知識も人とつながるために必要なものだと。 フォックス そう。まったくそうだと思う。あと思うのは海を泳いでいて思ったんだけど、立ち泳ぎするのってものすごい大変。一ヶ所の点にいるわけでしょ。だけど人生だって同じでさ、一ヶ所の点に止まっていると思うけどさ、そこにはものすごいエネルギーがかかっているわけで、泳いだほうが楽なんだよ。つまり、一ヶ所にいるよりも動いたほうが楽だってこと。立ち泳ぎしてずっと一点にいなさいっていうのって結構大変。だから人生も同じで、一ヶ所に止まっているように見えて、自分は静かにしてるんだ、こわいから移動しないって思っているようにしているけど、それにはものすごいコストがかかっているし、エネルギーがかかっているってことに気づいたほうがいい。だから泳いでしまったほうが楽。だから、早く前に進んだほうが人生うまくいくし、楽。 長倉 最後に世界を飛び回っているフォックスさんに聞きたいのが、海外から見ると日本は今後、もう当然沈んでいくという感じなんでしょうか。 フォックス それはもう間違いないね。沈んでいきますよ。経済的にももうこれからダメになってくるし、実際ダメになってるし、周りがどんどん強くなっているでしょ。だって過去30年間で周りがすごく給料も上がって、台湾もそうだし、中国もそうだし、ASEANの国全部もそうだし、アメリカもそうだし、みんな少しずつ上がっているのに日本だけ落ちている。 長倉 私もそれ思うんですよね。たとえば、30年くらい前の私が大学生くらいの初任給と、今の初任給はほんと変わんないんですよ。ありえない。 フォックス 時間が止まっているような、上がってなきゃいけないのに。だから周りがその分上がっているから国力は落ちているっていうことだから。 長倉 そうですよね。物価が安くなっているということは国としては貧しい国ということ。日本の物価はアメリカとか先進国に比べたら極端に安い。 フォックス そういうこと。今はいいけど、将来このまま同じ状態でいくかっていうと僕はそうは思わない。やっぱり日本はすごい借金を抱えた国だし、アメリカもそうなんだけど借金を抱えた国で中国はどんどん黒字を増やしていて、どんどん貯金を積み上げている。いまは少しずつ減っているけど。そういう状況において、このまま日本が安泰でこの状態で行くかなと思うと、それはないと思う。差はもっと開いてくるはず。 長倉 本当に早く気づいたほうがいいし、さきほどフォックスさんも言ってくれたように、実は一ヶ所にとどまるのもかなりのエネルギーがいるわけで、どうせエネルギーを使うならどんどん「移動」に使ったほうがいい。本日はありがとうございました。

 

 

あとがき

ここまで読んでくれてありがとう。どうだっただろうか。あなたも「移動」したくなっただろうか。もし、少しでも移動したくなってくれていれば嬉しい。本当に週末にどっか行くでもいいから、いますぐ計画して欲しい。  世界の三大投資家の一人と言われているジム・ロジャーズの2019年に発売された『お金の流れで読む 日本と世界の未来』(大野和基訳、PHP研究所)に、 「もし私がいま10歳の日本人ならば、私は自分自身にAK47を購入するか、もしくは、この国を去ることを選ぶだろう。なぜなら、いま10歳の日本人である彼、彼女たちは、これからの人生で大惨事に見舞われるだろうからだ」  みたいなことが書いてあった。AK47は自動小銃のことだ。どうして彼がこんなことを書いているかというと、将来の日本を悲観しているからだ。  私は本書の中で、  移動力=環境を切り替える力  と書いた。だから、今後の日本を背負う子供たちの世代には、移動力を身につけてもらいたいと思っている。もちろん、すべての子供たちに海外に出ていってもらいたいとは思わないが、そういう選択肢があることは知っておいてもらいたい。  ただ、それをするためには、まずは大人から変わるべきであり、そうでないと子供たちは変わらないだろう。いろんな生き方をする大人をたくさん見ることで、たくさんの選択肢があることに子供たちが気づくことになる。だから、私は多くの人に「移動力」を身につけてもらって、いろんな生き方をしてほしいと思っている。  私は元編集者ということもあり、「面白い生き方」をしている人を世の中に広めるのが使命だと思っている。今の時代は本だけでなく、インターネットをはじめいろんな媒体があるので、リアルタイムで配信しているんで、ぜひ、気軽に私のサイトまで。いつか一緒にどっか行きましょう。  

 

〈長倉顕太オフィシャルサイト〉 http://kentanagakura.com/

 

ハリポタで英語を学ぶ

Ron gave a slight cough, which might have been hiding a snigger. Draco Malfoy looked at him. ‘Think my name’s funny, do you? No need to ask who you are. My father told me all the Weasleys have red hair, freckles and more children than they can afford.’ He turned back to Harry. ‘You’ll soon find out some wizarding families are much better than others, Potter. You don’t want to go making friends with the wrong sort. I can help you there.’ He held out his hand to shake Harry’s, but Harry didn’t take it. ‘I think I can tell who the wrong sort are for myself, thanks,’ he said coolly. Draco Malfoy didn’t go red, but a pink tinge appeared in his pale cheeks. ‘I’d be careful if I were you, Potter,’ he said slowly. ‘Unless you’re a bit politer you’ll go the same way as your parents. They didn’t know what was good for them, either. You hang around with riff-raff like the Weasleys and that Hagrid and it’ll rub off on you.’ Both Harry and Ron stood up. Ron’s face was as red as his hair. ‘Say that again,’ he said. ‘Oh, you’re going to fight us, are you?’ Malfoy sneered. ‘Unless you get out now,’ said Harry, more bravely than he felt, because Crabbe and Goyle were a lot bigger than him or Ron. ‘But we don’t feel like leaving, do we, boys? We’ve eaten all our food and you still seem to have some.’ Goyle reached towards the Chocolate Frogs next to Ron – Ron leapt forward, but before he’d so much as touched Goyle, Goyle let out a horrible yell. Scabbers the rat was hanging off his finger, sharp little teeth sunk deep into Goyle’s knuckle – Crabbe and Malfoy backed away as Goyle swung Scabbers round and round, howling, and when Scabbers finally flew off and hit the window, all three of them disappeared at once. Perhaps they thought there were more rats lurking among the sweets, or perhaps they’d heard footsteps, because a second later, Hermione Granger had come in. ‘What has been going on?’ she said, looking at the sweets all over the floor and Ron picking up Scabbers by his tail. ‘I think he’s been knocked out,’ Ron said to Harry. He looked closer at Scabbers. ‘No – I don’t believe it – he’s gone back to sleep.’ And so he had. ‘You’ve met Malfoy before?’ Harry explained about their meeting in Diagon Alley. ‘I’ve heard of his family,’ said Ron darkly. ‘They were some of the first to come back to our side after You-Know-Who disappeared. Said they’d been bewitched. My dad doesn’t believe it. He says Malfoy’s father didn’t need an excuse to go over to the Dark Side.’ He turned to Hermione. ‘Can we help you with something?’ ‘You’d better hurry up and put your robes on, I’ve just been up the front to ask the driver and he says we’re nearly there. You haven’t been fighting, have you? You’ll be in trouble before we even get there!’ ‘Scabbers has been fighting, not us,’ said Ron, scowling at her. ‘Would you mind leaving while we change?’ ‘All right – I only came in here because people outside are behaving very childishly, racing up and down the corridors,’ said Hermione in a sniffy voice. ‘And you’ve got dirt on your nose, by the way, did you know?’ Ron glared at her as she left. Harry peered out of the window. It was getting dark. He could see mountains and forests under a deep-purple sky. The train did seem to be slowing down. He and Ron took off their jackets and pulled on their long black robes. Ron’s were a bit short for him, you could see his trainers underneath them. A voice echoed through the train: ‘We will be reaching Hogwarts in five minutes’ time. Please leave your luggage on the train, it will be taken to the school separately.’ Harry’s stomach lurched with nerves and Ron, he saw, looked pale under his freckles. They crammed their pockets with the last of the sweets and joined the crowd thronging the corridor. The train slowed right down and finally stopped. People pushed their way towards the door and out on to a tiny, dark platform. Harry shivered in the cold night air. Then a lamp came bobbing over the heads of the students and Harry heard a familiar voice: ‘Firs’-years! Firs’-years over here! All right there, Harry?’ Hagrid’s big hairy face beamed over the sea of heads. ‘C’mon, follow me – any more firs’-years? Mind yer step, now! Firs’-years follow me!’ Slipping and stumbling, they followed Hagrid down what seemed to be a steep, narrow path. It was so dark either side of them that Harry thought there must be thick trees there. Nobody spoke much. Neville, the boy who kept losing his toad, sniffed once or twice. ‘Yeh’ll get yer firs’ sight o’ Hogwarts in a sec,’ Hagrid called over his shoulder, ‘jus’ round this bend here.’ There was a loud ‘Oooooh!’. The narrow path had opened suddenly on to the edge of a great black lake. Perched atop a high mountain on the other side, its windows sparkling in the starry sky, was a vast castle with many turrets and towers. ‘No more’n four to a boat!’ Hagrid called, pointing to a fleet of little boats sitting in the water by the shore. Harry and Ron were followed into their boat by Neville and Hermione. ‘Everyone in?’ shouted Hagrid, who had a boat to himself, ‘Right then – FORWARD!’ And the fleet of little boats moved off all at once, gliding across the lake, which was as smooth as glass. Everyone was silent, staring up at the great castle overhead. It towered over them as they sailed nearer and nearer to the cliff on which it stood. ‘Heads down!’ yelled Hagrid as the first boats reached the cliff; they all bent their heads and the little boats carried them through a curtain of ivy which hid a wide opening in the cliff face. They were carried along a dark tunnel, which seemed to be taking them right underneath the castle, until they reached a kind of underground harbour, where they clambered out on to rocks and pebbles. ‘Oy, you there! Is this your toad?’ said Hagrid, who was checking the boats as people climbed out of them. ‘Trevor!’ cried Neville blissfully, holding out his hands. Then they clambered up a passageway in the rock after Hagrid’s lamp, coming out at last on to smooth, damp grass right in the shadow of the castle. They walked up a flight of stone steps and crowded around the huge, oak front door. ‘Everyone here? You there, still got yer toad?’ Hagrid raised a gigantic fist and knocked three times on the castle door.

 

 

— CHAPTER SEVEN —

The Sorting Hat

【優先⭐︎】好奇心で関心のレイヤーを広げる

 

 

 

 

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総理の男の物語

加納慎策(かのう しんさく)(35歳)

彼女...安峰珠緒(やすみね たまお)(29歳位)

内閣総理大臣....真垣統一郎(まがき とういちろう)(40歳)

内閣官房長官...樽見政純(たるみ まさずみ)

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「毎日のようにあの芸を披露しているんでしょう。観客が多少増えるだけの話です」 「あんたの言ってることは無茶苦茶だっ」 「国難を排除するためだったら無茶もする。詐欺師紛いのこともする。いずれも国益の前では取るに足らないことだ。それにもちろん、タダという訳じゃない」  樽見は人差し指を立ててみせた。日頃から演技を研究しているので分かる。それは、条件提示に自信のある人間がよくする仕草だ。 「失礼だが少々調べさせてもらいました。劇団員というのはアレですね。まあ、そんなに贅沢な暮らしができる仕事ではなさそうだ」 「贅沢したくて役者をやってる訳じゃない」 「これは失礼。しかし舞台稽古に時間を取られ、満足にバイトもできないのでは、高楊枝を咥えるのも困難でしょう」 「日当でも払おうって言うんですか」 「お望みならそれでも構わないが、こちらはもう少し魅力的な報酬を用意しています。どうですか。小さな劇団でじっくり演技を磨くのも悪くないが、テレビや映画で脚光を浴びるのもいいと思いませんか」 「……それってメジャーデビューってことですか」 「新人俳優一人デビューさせることなど造作もありません。政府が操れるのは公共放送だけに限ったことじゃなし。大手映画会社あたりに売り込むも良し、政府広報のイメージキャラクターになるも良し。いや、いっそ大河ドラマの主役に大抜擢というのも、意表を衝いて面白い」  大手映画会社。  政府広報イメージキャラクター。  大河ドラマ。  ついさっきまでは別世界の話だと思っていた。だが、今目の前に座っているのは、この国の首相を支える男だ。この男が指をひと振りすれば、大抵の魔法は実現する。国会対策に比べれば、チンケな劇団員の人生を一変させてしまうことなどいとも簡単だろう。  そう考えると、真垣の影武者を演じることに俄然魅力を感じ始めた。芸どころか、国民全員を相手にした大芝居だが、その分見返りは大きい。  降って湧いたような幸運に、怯懦な心が押しやられる。怯懦と一緒に判断力まで押しやられるが、しがみつく気は失せていた。 「まだ何か気がかりなことでも?」  こちらの動揺を見透かしたように、樽見が顔を近づけてくる。不安材料がなくはない。しかし、拒否の意思は薄れている。自分はただ、背中を押してもらいたがっているだけだ。 「あんたの他にも、会わなきゃならない大臣がいるんだろう」 「定例閣議は、毎週火曜日と金曜日の午前中。懸案事項がない時は、世間話に終始することもあります。議長は内閣総理大臣だが、進行役はわたしだから、何とでもなるでしょう」 「マスコミ取材だってある」 「取材?」 「ほら、官邸を首相や大臣が歩いている時に、いきなり聞いてきたりするでしょ」 「ああ。いわゆるぶら下がり取材というヤツですが、これも適当に相槌を打つなり無視してよろしい。そんな場所で一国の首相から、軽々に言質を取ろうなどという記者にろくなのはいない。仮にどうしても返答が必要な場合でも、あなたの演技力なら問題ないでしょう」  ここぞとばかりに、樽見は慎策を睨み据えた。敵意は感じられない。しかし謝絶を許さない威迫の目だ。 「報奨は保証します。だが、それより何より、わたしは国の命運を預かった者の一人として、あなたにお願いしたい。この危機を救えるのはあなただけなのです」  頭が深々と下げられる。だが、下げられた側の慎策に、優越感など微塵もない。頭頂部から受けるのはひたすら威圧感であり、感覚としては命令に近い。  それでも、背中を押してもらったことに変わりはなく、元より慎策に拒否権など与えられていない。樽見が、いち個人の人生を好転させられる力を持っているのなら、逆に作用する力を持っているのも自明の理だ。申し出を断れば、おそらく有形無形の懲罰が待っている。 「……分かりました。引き受けます」  力なくそう答えると、目の前の頭がゆっくりと上がった。 「ありがとうございます。あなたなら快諾してくれると思っていましたよ」  初めて樽見が笑ってみせたので、慎策はふっと緊張を解いた。厳めしい面立ちも、破顔するとそれなりに愛嬌があった。  しかし、よく見ると目だけは全く笑っていなかった。  早速だが着替えてほしい、という要請に従って、慎策は別室に移動させられた。そこに用意されていたのは、三つ揃いの背広と包帯で、つまりは、直近に報道された真垣の包帯姿を模写しろという趣旨らしい。  真垣の私服なのだろうか、ずいぶんと仕立てがいい。重厚な印象なのに、手に持つと軽い。襟元の商標を確かめると、慎策も知っているブランド名だった。袖を通してみると、本人と体格が近いせいなのか、まるであつらえたようにぴったりだった。着替えを済ませ包帯を巻いてみる。真垣の包帯姿は昨日テレビで一度見た限りだが、それこそ穴が開くように観察していたので、巻き方も大方再現できた。  扮装を終えた慎策が眼前に立つと、樽見は派手に驚いてみせた。 「これは……すごい。予想以上です」 「大袈裟ですよ」 「いや、決してそんなことはない。実に見事だ。これなら仮に奥さんがいたとしても、騙し果せるかもしれない」  そこまで言われると、満更悪い気はしない。 「これなら第一関門も突破できそうだ」 「第一関門?」 「今から党三役に会わせます」 「えっ」 「真垣総理の病状は回復、まだ継続治療は必要だが、公務復帰には支障なし。本日夕刻の定例会見で、わたしからそう発表します。その前に、少なくとも党三役には復帰の意思を伝えておかなければ、色々と勘繰られますからね」 「い、今からですか」 「こういうのは早いに越したことはない。まず座って。あなたは党三役を知っていますか」  慎策は腰を下ろしながら首を振る。三十代半ばにもなって、改めて自分の無知さ加減を嘲笑される思いだった。 「三役というのは、党執行部の最高幹部たちを指す。具体的には幹事長・総務会長・政務調査会長だ。通例として、この三人が大臣を兼務することはない」 「ええっと……すいません。それぞれレクチャーしてもらえませんか」 「幹事長というのは、党務全般を掌握する、つまり実質的なナンバー2です。現内閣の幹事長は、是枝孝政。その最大の任務は、選挙活動を指揮することですが、是枝は、先の衆院選選挙参謀を務めたことが評価されて幹事長に就任しました。次に総務会長は須郷毅。二十五名の議員で構成される総務会の長で、党の運営と活動について決定する。そして、政務調査会長は国松勉。政策や立法について立案する部会の元締めです」  是枝孝政。須郷毅。国松勉。政治に無関心な慎策でも名前と顔の一致する面々だった。しかし、名前と顔を知っていても、性格や背景までは分からない。  不安が顔に出たのだろう。樽見は合点顔で頷くと、三人について概略を説明し始めた。 「もうそろそろ来る頃だな」  すると、果たしてドアをノックする者がいた。樽見が応えると、三人の男が姿を現した。 「総理。もう身体の具合はいいのか」  真っ先に声を掛けてきたのは精悍な顔立ちの須郷総務会長だった。年齢は七十を過ぎているのに、艶々とした黒髪と、張りのある声がそれを感じさせない。当選十三回、今や最大派閥となった須郷派の領袖でもある。党三役に選ばれると、その議員は派閥から離脱するのが通例となっており、領袖である場合もその例外ではないが、派閥運営には不可欠である事情もあるので、派閥の会合には皆勤している。  濁声と強い意思を思わせる太い眉、そして悪人面。連綿と続く派閥争いの歴史の中、常に隠然たる権勢を誇ってきたので、権謀術数の権化という印象が強いが、樽見の話では、意外に人情家であり、それゆえに信奉者が多いとのことだった。なるほど、間近で顔を見れば、どことなく親分肌であるのも感じられる。慎策は他人の所作はもちろん、その風貌を研究しているので承知しているが、こういう悪人面が笑うと、結構魅力的な表情になる。きっと、世評とのギャップに惹かれる者も多いのだろう。  また須郷は、真垣総理を誕生させた影の功労者でもある。総裁選挙時、最大派閥の長ともなれば、自分の陣営から総裁候補を推すのが普通だが、須郷は、敢えて敵派閥の真垣を支持した。国民党は当時から真垣人気で復活の兆しを見せていたので、須郷の判断は妥当だったのだが、派閥の欲得を抜きにした行動は、この男の巨きさを窺わせた。いくら国民から支持を得られているからといえ、第四派閥相沢派の真垣が総裁選で勝利したのは、一にも二にも須郷の協力があればこそだった。 「実は知り合いの医者にあんたの病状を説明すると、結構厄介な病気だと言うから、気を揉んでおったのだ。その調子では大丈夫そうだな」 「総理は明日から公務に復帰されます」  樽見が代わって応えると、須郷は力強く頷いた。 「良かった。新政権発足でまだまだ基盤が脆弱な今、総理が元気な姿を見せなければ、党員が浮足立つ。どこかの不穏分子が、妙な動きをせんとも限らんしな」  須郷はそう言って、横にいた是枝を一瞥する。是枝は気づかないのか、それとも気づかないふりをしているのか、目を合わせようともしない。 「しかし、公務復帰は喜ばしいことだが、その姿を野党や国民の前に晒すのはどうも……」  政務調査会長の国松が、眉間に皺を作って言う。国松勉、族議員を多く擁する芝崎派の古参。須郷とは対照的に、頰がこけ、やぶにらみ気味の目と相まって病的に見えるが、これでも剣道と柔道の有段者らしい。最大派閥の須郷派には数で劣るものの、構成員に大臣・副大臣経験者が多く、存在感も大きい。国松自身、議員になる以前は、郵便局長会の幹部を務めた男であり、そのため芝崎派は党内既得権益の象徴と目されている。つまり、党内改革・既得権益排斥を謳う真垣とは、真っ向から利害が対立しているのだ。  そして総裁選の際、真垣と最後まで接戦を繰り返したのが芝崎派だった。従って、芝崎派の国松を党三役入りさせたのは、党内敵勢力を懐柔させるのが眼目だった。  しかし、既得権益の保持こそが、国民党の集票に繫がると信じる芝崎派は、国松の党三役入りで満足することはなく、既に次の総裁選を視野に入れているらしい。現状、表立った敵対行動を控えているのは、須郷の指摘どおり、まだ政権奪還が真垣人気に支えられた脆弱な基盤の上に成立しているからだ。派閥争いに勝利したところで、乗っている舟が沈没したのでは元も子もない。 「せめて、その包帯が取れるまでは副総理に執務を代行させてはいかがですかな」  国松は慎策を覗き込むようにして言う。これは、樽見が予測していた反応だった。芝崎派とすれば、自派の岡部が副総理であることを幸いに、短期であっても首相の代行をしたという実績を作り、次回総裁選の材料にしたい考え──それが樽見の読みだった。  樽見からそれを聞いた時は、にわかに信じられなかった。まるで、同じ党内に野党がいるようなものではないか。それほど熾烈な政争を企てる者同士が、同じ釜の飯を食っているという不合理さが、慎策には到底理解できない。 「政調会長。心配はご無用ですよ」  樽見は、およそ感情のない声で国松を牽制する。 「投与した抗生物質の効き目もあって、黴菌に侵された部位も回復しており、高嶺先生の話では、明日にでも包帯は取れるそうです。ただ……」 「ただ?」 「腫れが引いても、融解した皮下脂肪までが復活する訳ではないので、少し目元や頰に痕が残るとのことです。無論、整形を施すこともできますが、それこそしばらくはミイラ男の如き様相となります。元より眉目秀麗が内閣総理大臣の必要条件ではなし、治癒の痕跡が目立てば、病魔に勝利したという貫録にもなる。どちらが有益かは、比較するまでもないでしょう」 「総理。官房長官はこう言っているが、あなた自身は本当にそれでいいのか。老婆心ながら諫言するが、いかに総理総裁の立場にあるといえ、無茶は良くない。かつて選挙戦のさなか、無理を押して、結局は早逝してしまった総理がいたことを、あなたもご存じだろう」  国松は未練がましく言い募る。樽見はそれさえも見越していた様子で、冷ややかに構えている。そして、ちらとこちらに視線を送ってきた。自分でこの局面に対処してみろ、という色をしている。  ええい、ままよ。  慎策は徐に口を開いた。 「国松さん。お心遣いは有難いが、官房長官の言うとおり、今はゆっくりベッドに横たわっている場合じゃない。いや、こんな時だからこそ、平時よりも強靱に振る舞う必要がある」  静かだが、端々に自信を漲らせた口調。話した後、わずかに首を傾げる仕草。真垣は話す相手が一人の場合は、いつもこんなふうにする。 「それに気の毒な前例はあるが、たかが菌に負けるようなヤワな身体では、とても永田町の牛頭馬頭たちに太刀打ちできない。それは国松さんもご存じでしょう」  これも真垣を真似て不敵に笑ってみせると、国松は唇をへの字にして黙り込んだ。 「総理自らそう仰っていただけるのなら、願ったり叶ったりです。国民に向けて景気対策についての会見、それに先立つ日銀新総裁との会談、原発再稼働の是非と復興支援に関して、党首会談が控えています。いずれも総理がお出にならなければ、逃げたとも取られかねない」  慇懃な態度を崩さずに割って入ったのは、幹事長の是枝だった。退潮著しい牧村派の生え抜き、四十二歳。真垣と同様の二世議員だが、端正な顔立ちと歯に衣着せない弁舌で、国民の支持を得ている。政治家には珍しい清廉なイメージは、殊に女性と若年層に受けている。また、真垣と年齢が近いこともあり、〝国民党の若きツートップ〟と称する党員もいる。  だが、似ているのはそれくらいで、真垣と是枝には、決定的とも言える違いがある。真垣の弁舌は大衆を引き込み、性格は同僚議員を引き込む。つまり、真垣には天性のカリスマ性があった。一方の是枝には、それがない。牧村派で重宝がられ、先の選挙で参謀を任されたのも、偏に、是枝の集金能力が買われたからだった。実際、先の選挙ほど現金が飛び交ったこともなく、こと牧村派議員には、是枝から相当のカネが供給されたのだという。しかし、是枝の父親は清貧で知られた人物であり、資産と呼べるものはほとんど所有していなかった。その息子が、莫大な選挙資金を工面するのに正当な手段を講じたとは到底思えなかったが、その資金で自分たちが当選できたのだから、党内で敢えてカネの出自を探ろうとする者もいなかったのだ。  樽見によれば、党三役の中で一番油断のならないのが是枝だという。慇懃な振る舞いの下に何を隠しているのか、およそ窺い知れない。年齢の違わない真垣に大人しく追従しているのも、次の総理の椅子を狙っているという見方が大勢を占めているが、実際のところは分からない。  だが、慎策にも分かることがある。樽見の見立てはおそらく正しい。この是枝という男は、本当の表情を見せていない。慇懃さも清廉さも、どこか作り物めいている。それは慎策自身が役者だからこそ看破できる類いの虚像だった。そして、その程度の虚像作りなら、慎策の方がずっと上手であることも。 「あなたにも要らぬ心配をかけて済まなかったね、幹事長。そのとおりだ。わたしに逃げは許されない。いや、こういう形で政権を奪還した段階で、我々は誰一人として逃げられない局面に立たされている」  相手を気遣いながらも、決して主導権を渡さない物言い。これもまた真垣の口舌だった。 「わたしの執務能力について不安を訴える議員が出るやも知れないが、それは幹事長の力で封殺しておいてください。いや、図らずも今回のことは、幹事長の試金石になった感さえありますね」  投げたはずの石が投げ返されたので、さすがに是枝は面食らった様子だったが、それでも表情が強張ったのは一瞬で、すぐまた元に戻った。  頃合いを見計らって、樽見が場をまとめにかかる。 「ではお三方、包帯を替える時間です。今日のところはこの辺で」  その言葉を合図に、須郷たちは部屋から出て行った。ドアの陰から三人の後ろ姿を見送った樽見は、部屋を閉め切った途端、小さく手を叩いた。 「驚きました。完璧です。まるで真垣が、そのまま喋っているようでした」 「どうも」 「特に幹事長をやり込めたところなど、思わず拍手しそうになりましたよ。実際、過去にああいう場面が何度かありましたから」 「正直、生きた心地がしませんでしたけどね」 「ともかく、あの三人の目を騙せたのなら、まずはひと安心です」 「まず?」 「ええ」と、樽見は事もなげに言う。 「舞台の幕はまだ上がったばかりです」

 

プロンプト大辞典

 

 

賢い使い方

【読書とAIの使い分け】

例えば「シュガーマンマーケティング」。

要約させて読むんじゃなくて、普通に読む。

(難解な所はコピペで分かりやすくしてOK。)

↓ 自分の状況でどうapplyするかを、ChatGPTでブレストする。

Ankiは、読書時の基礎的な概念と、ChatGPTで思い付いた実践的なIf-Then戦術を。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

ソクラテス質問で、プロンプトのための言語化をする。 (結局、プロンプトを書く言語化能力と質問力は自分のスキル次第だから。)

② 自分の回答を紡ぎ合わせて、質問。 《アクションリスト》《フレームワーク》《クリシン》

③以上かな? ②の質問を繰り返す。


まず学ばせる

「○○”の時に気をつけるべきこと」等

ChatGPT「AとBとCが大事です。」

「○○”をして下さい。AとBとCの観点を含めて下さい。」


語彙力の重要性

やっぱ語彙力は大事。

仕事中の暗黙知を明文化できないと、AIに質問できない。そもそもググれもしない。

鼻歌しか浮かばない状態。

 

プロンプト改善


最初に提出したプロンプトの改善点を今後のために教えて下さい。
あなたは、プロンプトを改良する専門家です。
{Prompt} の弱点を指摘して、改良したプロンプトの例を10個考えてください。 {Prompt} =

 

キャラ一覧

(💡一気に複数のキャラをまとめてやろうとすると各々の回答が浅くなる。一つか二つくらいの視点で回答をもらった方が深くなる。)

=========

なりきりチャットをしよう。あなたは「ギャル」役。口調もそれに合わせて。

=========

【性格の形容詞】

楽観的な

悲観的な

批判的

想像力豊か

面倒見が良い

=========

【会話式学習などでの登場人物例】

子供の性格は「好奇心旺盛な」「批判的で懐疑的な」など。

天才起業家と弟子

メンタリストDaiGo

(Geminiは良い感じで出来た。)

メンタリストDaiGoなしそうな心理学的なアドバイスを下さい。

10歳児と母親

ギャル同士

部長と語彙力の低い新人君

友人Aと友人B

========

口の悪い女子高生

ヤンキー

戦国武将

大阪弁

CEO

60年後の自分の視点

哲学者の視点

芸術家の視点

キリストの視点

科学者の視点

冒険家の視点

映画監督の視点

(漫画家、小説家)

数学者の視点

コメディアンの視点

教育者の視点

映画アニメキャラクターの視点

 

 

自己内省/分析

ソクラテス深掘り内省

哲学者ソクラテスの思考をトレースして相談者に質問を投げかけてください。
なお以下の条件に沿った返答すること。
【条件】
-質問は【質問項目名】に従って行う。
-質問は適宜内容にあった項目を選定する。
-相談者から質問項目名の指定がある時はそれに従う。
-出力は出力フォーマットに沿った内容を記載する。
【質問項目名】
[明確化の質問]={事象の具体性を明確化する質問}
[前提調査の質問]={事象の前提について深ぼる質問}
[Evidenceの質問]={事象の証拠や根拠を探る質問}
[視点の質問]={事象に隠れた別の視点を探す質問}
[影響と結果の質問]={事象への影響や結果で生じる新しい事象についての質問}
[Sourceの質問]={事象の発生原因に対して疑問を投げかける質問}

【出力フォーマット】
適応した質問項目名:
質問内容:
補足事項:

※以上の内容が理解できたら「準備完了」と回答してください。すると相談者が入力文を入れます。

フレーミング(良い)

世界的に有名な心理学者として相談内容をリフレーミングしてください。
なお以下の条件に沿って回答すること。
【条件】
・入力文に対して専門家として客観的な視点で回答。
・出力内容は相談者の思考がポジティブになるよう考慮。
・出力フォーマットの項目は補足を元にした内容を出力する。
・ただし、回答は抽象論にせず、相談内容に沿った具体的な内容に必ずする。

【補足】
・言葉は定義や意味を変化させ思考の行き詰まりを打開する切り口を入れる。
・As Ifは仮定や可能性を模索した発想を転換する。
・時間軸は過去や現在、未来という時間軸を活用して別の発想を創造する。
・解体は物事の枠組みそのものを解体し、新な焦点から捉え直す。
・Wantは問いを投げかけ解決方法を模索する。

【出力フォーマット】
言葉のリフレーミング:
As Ifのリフレーミング:
時間軸のリフレーミング:
解体のリフレーミング:
Wantのリフレーミング:

以上の内容が理解できたら「はい」と回答してください。すると相談者が入力文を入れます。

自己分析

あなたと私で対話をします。あなたは、【有能なキャリアカウンセラー】として、私に毎回質問を1つ投げかけてください。

#目標  対話を通じて、【私が自分で自分の興味範囲や適性の方向性について言語化してアイデアをまとめること】
#テーマ【私の興味範囲や適性を見つける】
#前提条件
*あなたは【プロのキャリアカウンセラー】です。
*私は【24歳フリーターの男性】です。
#質問方法 あなたは私に対して、チャットで1問すつ質問する。私の回答が不十分な箇所を見つけて、さらに深く質問してください。

#対話の進め方
1) あなたはまず「こんにちは!私はあなたをサポートするAIキャリアカウンセラーだよ。あなたの自己分析のお手伝いをさせてね!」と私に話しかけてください。続けて最初の質問を1つしてください。
2)その後は私の回答を受けて、深掘る質問をしてください。
3)一度に1つの質問をするようにし、対話を続けてください。

#終了条件
・私が言語化できそうであれば、一旦そこまでのやりとりをまとめてください。もし私が続きを求めたら、会話を続けてください。

#対話のルール
・私の体験の具体的なエピソードとそのときの気持ちを明らかにする問いをしてください。
・質問は一度にひとつずつにしてください。
・抽象的な回答が続くようであれば、あなたは「たとえば」と具体的な例を示しつつ、質問をしてみてください。
・それでも回答に行き詰まっているようであれば「もしかして他に言いたいことがありますか?」などと新しい話題をふってみてください。

 

 

アイディア出し&未来予測

ブレスト複数視点

ブレインストーミングの参加者
アレックス: 批判的な視点を持つ
翔太: 論破を目指している
ジュン: 突飛な視点を持つ
てんてん: 懐疑的な視点を持つ
私: Holder
(全員若い学生です。)

プロンプト
テーマ: 地方政治は腐敗しやすい

テーマが入力されたら、ChatGPTの3つの異なる人格が、それぞれ独自のアイデアや概念を提案し合います。タメ語だけで話します。アイデアを遠慮なく提案し、他者の意見を尊重しながらブレインストーミングを行いましょう。また各人格は積極的にお互いにな名前を呼んでフィードバックをしながら続行します。
毎回終わりに「あなたはどう思う?」と私に質問をして下さい。
全て友達のタメ口で話して。

______
できるだけ多くのアイデアを出し合い、2から5巡のブレインストーミングが終わったらアイデアを評価し、最も実現可能で効果的なアイデアを選択します。議論が行き詰まったら、参加者は私にフィードバックするように求めてください。

選択肢の洗い出し

【プロジェクトまたはプラン】

・ここに!

---
私は上記の{プロジェクトまたはプラン}に取り組んでおり、潜在的な選択肢を洗い出したいです。

{プロジェクトまたはプラン}を深く洞察し、すべての関係者の目線を踏まえて、体系的かつ網羅的に、まず内部選択肢を多数特定し、続けて外部選択肢を多数特定し、それぞれ詳細に説明しながら、選択肢として可能な理由や与える影響についても分析してください。
そして、危機管理の観点から想定しておくべき「選択肢」もいくつか示唆して下さい。

【出力項目】
1: 内部選択肢
2: 外部選択肢
3: 危機管理の観点から想定しておくべき「選択肢」

リスク先読み

(長くならないよう解決策はここでは求めないと良いかも。まぁ実験。)

【プロジェクトまたはプラン】

・ここに!

---
私は上記の{プロジェクトまたはプラン}に取り組んでおり、潜在的なリスクを特定し、論理的な原則に基づいて整理したいです。

{プロジェクトまたはプラン}を深く洞察し、すべての関係者の目線を踏まえて、体系的かつ網羅的に、まず内部リスクを多数特定し、続けて外部リスクを多数特定し、それぞれ詳細に説明しながら、起きる理由や与える影響についても分析してください。
そして、危機管理の観点から想定しておくべき「事態」もいくつか示唆して下さい。

【出力項目】
1: 内部リスク
2: 外部リスク
3: 危機管理の観点から想定しておくべき「事態」

失敗計画

むしろフォーマットが無い方が良い時もあるので、色々試して。

この状況において起こりうる現実的な失敗事例を教えてください。
以下のフォーマットに倣って下さい。

【失敗事例】
【内的原因】
【外的要因】
【予めできる対応】
予め起こり得る失敗とその対策をリスト化して。

障害プランニング

起こりうる障害を考えて。
[例]
[外的な問題]
彼女に話しかけられる
上司に仕事を頼まれる

[内的な問題]
スマホのゲームをしてしまう
SNSをチェックしてしまう

なぜなぜ分析

なぜ?
↓
なぜ?
を10回繰り返して下さい。

ただし、2人のタメ口会話スタイルで回答して下さい。

If思考発想

以下について、「もしも」から始まる文章で、新たな可能性を探り出してみて下さい。
箇条書きで。

表現による思考の固着バイアス脱却するためのリフレーミング

DaiGoの「仕事がうまくいかない時にしていること〜バイアス編〜」から。

 

私の目標を別の観点から見るためにリフレーズして。

以下にやり方の例を挙げます。
・「痩せなきゃ」→「健康的な食生活を送りたい」や「運動習慣をつけたい」や「美しくなる」や「自信をつける」。

ただのリフレーミングと同じ感じかな。

という目標を、心理学的にリフレーミングするとどんなアイディアが出てくる?

みたいな。

言い訳潰し

やらない理由を徹底的に潰して下さい。
人は、「とはいえ」を使ってやらない理由を探すので、その「とはいえ」を使う言い訳を潰して下さい。

(開発途上)

 

 

アドバイス・課題分析

複数視点アドバイス

視点のリストは「キャラ一覧」から。

#命令
いまから私が4人のユーザA、B、C、Dに同じ質問をします。
それぞれのユーザーになりきって回答をしてください。

#制約条件
・一つの質問に対して一つの答えを返してください。
・英語で考えて日本語で出力して下さい。

#ユーザー詳細
・ユーザーA
仕事:プロの心理学者
成長マインドセットやクリティカルシンキング、行動心理学、カウンセリングなどに精通している。

・ユーザーB
仕事:プロのカウンセラー

・ユーザーC
仕事:仲良しの優しい友達(タメ口)

・ユーザーD
仕事:合理的なコンサルタント

私:瞑想を習慣化したいけど、先延ばしばかりでできない

どんな視点かさえも考えてもらう

この内容について他者視点で考えてみたいです。
どんな人たちの視点を持つと効果的ですか?

メンタリストDaiGo

(Geminiは良い感じで出来た。)

メンタリストDaiGoがしそうな心理学的なアドバイスを下さい。

分かっている事・分かっていない事

以下の前提をもとにアドバイスを下さい。

前提:
①分かっている事
・
・

②分かっていない事
・かどうか分からない
・

迷いを分析

↓このままコピペで大丈夫。

【迷いを解決するためのプロンプトテンプレート】
迷いの詳細な説明: 自分が抱えている迷いや不安の理由や悩みの内容を具体的に説明してください。自分自身の感情や思考プロセス、不安や恐れがある場合はそれも含めて説明すると、より深く理解することができます。
現状の分析: 迷いの原因や要因、現状の状況などを分析し、客観的に捉えることが重要です。自己分析や他者からのフィードバック、事実確認など、様々な手段を活用して分析してください。
選択肢の洗い出し: 迷いが生じる背景や原因、目標や価値観などを踏まえ、選択肢を洗い出しましょう。それぞれの選択肢について、メリットやデメリット、可能性やリスク、長期的な視野などを考慮して整理してください。
アドバイスの提供: 自分自身で決断することができない場合、外部からのアドバイスや助言が必要です。選択肢を提供するだけでなく、それぞれの選択肢についてのアドバイスや、類似の状況を経験した人の体験談なども提供してください。
付随する知識や情報の提供: 迷いの解決に必要な知識や情報がある場合は、それを提供してください。知らなかった視点や情報が迷いを解決するヒントとなることもあります。
「ここに悩みを入力」に対して続きを生成してください。

思考パターン分析

私の文章から考えられる思考パターンがあれば教えてください。
なおそのパターンによって成長を妨げていることがあれば具体的に掘り下げてください。

真因分析

初めのところの「経営者」はアレンジしてOK。 今回だと「経営者」としての意見だが、「品質保証のプロ」などと設定したら、品質に関する内容が増える。

#命令書
あなたは細かな視点で物事を判断できる経営者です。
以下の入力文と制約に沿って真因分析をアシスタントしてください。

#入力文
ここに相談内容を

#制約
・返答は1つの質問に限定する
・入力文に対して質問を促し「真因」へ誘導する
・上記を実行するうえで必要な情報やデータがあれば質問する

#出力

質問:

解釈:

ある程度やり取りしたら↓↓

真因はなんですか?また、その真因に対する対策を考えてください。

問題の因数分析

↓まだまだ試行錯誤中。(Claudeが良さげ。Geminiは冗長。)

という悩みを、以下の例を参考にして、式で要因分解して下さい。

[例]
売上=(単価)×(客数)
信頼=(信頼を高めるもの)-(信頼を下げるもの)

これやってから、「真因はなんだと思いますか?」とか組み合わせられるかも。もちろん、フレームワークで「分類」してもわかりやすくなると思う。「図表」してもOK。

 

 

読書

段落づけ

以下の文章は一切変えずに、段落や見出しをつけて読みやすい形にして。

文章:

AI代替読書

以下の文章を以下のポイントにまとめて。
・文章の要約
・著者の主張
・得られる教訓
・この文章が役立つ読者
・さらに深掘りしたい点

文章:

読むメリット/デメリット

この文章を一般人が読むメリットは?

以下の内容を私が学びたいと思わせるように、私を心理テクニックやたとえ話などを用いて説得して。

結論

この文章の結論は何?
この段落の中で最も重要な文はどれ?
この文章の以下の要素を教えて。
・テーマ(1文で)
・前提条件
・結論(1文で)

抽象化(メモ魔)→具体化転用

この内容から得られる教訓を他の事例にも汎用的に転用できるように抽象化して、5個あげて。
この抽象化した内容から、具体的に[ビジネス]に活かせることはある?

 

物語省略

この文章の冗長な具体例やたとえ話を省いて。
※但し、それ以外の内容は一切変えずに段落などをつけて読みやすくして。

この文章から抽象的な概念や理論だけを抜き出して。

この文章の説明部分を省略し、結論部分だけを教えて。

この文章の背景情報を省いて、議論の核となる部分だけを教えて。

この文章の例や引用部分を除いて、理論的な要点だけを教えて。

この文章の補足情報を除いて、中心となる主張だけを教えて。

この文章の細かい説明を省略して、メインの主張に絞って教えて。

(↓長ったらしい物語や背景説明には、)

この文章を書いた著者の意図は?

物語化

この内容の重要な教訓を魅力的なストーリーや比喩にして、覚えやすくしてください。
ただし、薄っぺらいのはつまらないので、小説を面白くするテクニックを織り込んで。

・ミステリー

・ホラー

・サスペンス

サイコロジカル・スリラー

・SF

・ロマンス

・コメディ

ディストピア

アクションリスト

上の内容に則って、教訓を活かすためのアクションリストを作って。

読みづらい

以下の文章が、非常に読みづらいと個人的に感じたのだが、読みづらく感じられた原因として考えられることは?

学習

「要約」(ベーシック)

「要約して」って言うよりも、「構造化してみやすくして」って言った方が良い場合も。

以下の文章を、小学生にも分かりやすい言葉を使って要約して下さい。タメ口で箇条書きにして下さい。
英語で考えて日本語で出力して下さい。日本語はため口で。
要約を終えた後、最後に比喩を短く考えて下さい。

文章: 

難解文章「要約」

以下の文章を、専門用語は平易な言葉に言い換えて、且つため口で子供向けに解説して下さい。
但し、内容をカットしすぎないように注意して。 その際、要点だけを箇条書きにして。 文章:

レベル別「要約」

以下の文章を、以下の3つのレベルで解説して下さい。
①小学生レベル(ため口)
↓
②高校生レベル
↓
③大人レベル

会話式「要約」

(これがやっぱり神レベルで分かりやすい。)

以下の文章を、母親が息子に説明するように分かりやすい言葉を使って要約して下さい。
但し、要約の過程で内容をカットしすぎず全体像を掴めるようにして下さい。タメ口の会話スタイルでお願いします。

先生の解説

について説明して。

回答条件:
あなたは小学生5年生の先生です。私は初心者です。
難しい言葉と敬語は使わない下さい。
最後に子供でもわかるたとえ話を追記して下さい。

会話式解説

条件:
・あなたと批判的で懐疑的な中学生の対話形式で。(タメ口)
・お母さんと好奇心旺盛な初心者の小学生の会話形式で。敬語はなし。
・理解を深めるたとえ話を追記して。
・子供でもわかるように説明して。
・重要な箇所は太字を使って。

 

ストーリー形式で説明して。

議論式

登場人物を2人(アレックスとダイゴ)設定し、タメ口で議論してください。
互いに意見は妥協しないで互いに論破を目指して下さい。議論に勝つことが互いの目的です。
バランスは考えなくて良いです。最終的な意見の合意も必要無いです。
アレックス:会社員を続ける
ダイゴ:会社を辞めて起業する

【登場人物例】

子供の性格は「好奇心旺盛な」「批判的で懐疑的な」など。

天才起業家と弟子

10歳児と母親

ギャル同士

部長亀田さんと語彙力の低い新人君

友人Aと友人B

好奇心刺激/よくある質問

このトピックについて理解を深め、更に好奇心を刺激するために、どのような質問をすれば良い?
この内容に関して、初心者によくある質問は?

教えるつもり(ソクラテス)

#命令文: 
あなたは好奇心が強く懐疑心の強い10歳の子供です。
これから君に「」について教えてあげるから、質問してね。

#質問の注意点: 
質問はひとつずつ。
質問内容は発表を掘り下げる内容とし、発表内容を繰り返すことになる質問は避けてね。

それじゃあ説明するね。

《Ankiのコピペとか。》

比喩

以下について、例や比喩を考えて下さい。

子供に説明するためたとえ話を考えたいです。

穴埋め問題作成

Claudeがベター。

最初のプロンプトの内容をもとに、穴埋め問題を作成してください。

#条件:
・穴埋めの箇所は、必ず最初のプロンプトの内容から抜き出す。
・ノートの内容外の情報を組み込まない。
・穴埋め問題は1問だけ。
・回答と説明は不要。

#例:
[問題] アメリカからペリーが浦賀に来航したのは西暦________年でした。

#出力文
以下のノートから、私の資格勉強のためにランダムに1問問題を出して下さい。
ただし、ノートの内容外の情報を組み込まないで。

Q&A作成

この内容からQ&Aを作成して。
ただし、この文章の内容以外は一切含まないように。

 

英語

文章細分化解説

以下の英文を、英語学習者のために、一段落ずつ、丁寧に教えて。
回答は日本語で。

文法細分化

以下の英文を、主語・動詞などに構成部分に細分化して。

スケジューリング/タスク化

📝

ToDoとかをバーって書き出したら、それをスケジューリング。

あと、スケジューリングの為の一つ一つのタスクにかかる時間をしっかりまとめておく。 ↓ そしたらもっと使えるようになる。


タイムログ

  • 帰宅の電車:50分
  • 日記を書く時間:10分

スケジューリング

以下の条件をもとに、タスク化してスケジュールを立てたいのですが、まず、より良い回答をするために、私が提供する必要のある情報を全部教えて下さい。
(再度言いますが、まだスケジューリングは始めず、より良い回答をするために、私が提供する必要のある情報を全部教えて下さい。(例: 優先順位や時間の目安など))

条件: 
タスク開始時刻は13:45。16:00までに終わらせたい。
25分作業→5分休憩のポモドーロでタスクを組んで下さい。

優先度1: YouTubeに投稿するための動画編集。1時間で編集開始から動画の書き出しが終わる。(作業時間見積もり: 1時間)

優先度2: Ankiで学習。カードが溜まっているので合計2時間くらいかかる。しかし、今日全部終わらせなくても問題ない。YouTubeが最優先だから。(作業時間見積もり: 2時間)

優先度3: 時間が余ったら、ちょっと読書をしたい。(作業時間見積もり: 2時間)

一般的なToDoリスト

以下のToDoをもとに、タスク化してスケジュールを立てて下さい。その際に、ステップバイステップでタスクを具体化して下さい。

現時時刻:
終了時刻:20:00

ToDo: 
[優先順位:高]
(所要時間:)
(所要時間:)
(所要時間:)

[優先順位:低]
(所要時間:)
(所要時間:)
(所要時間:)

[報酬]
(予測所要時間:)

・時々10分休憩をバランスよく挟んで下さい。休憩では、瞑想か簡単な運動をします。

的確に回答するために、私が提供する必要のある情報を全部教えて下さい。

優先順位の設定

ChatGPT、以下のタスクがあり、それぞれの優先順位を決定する必要があります。各タスクの緊急性、重要性、そして影響範囲を考慮して、最も優先すべきタスクから順にリストアップしてください。

1.  
2.  
3. 
4. 
5. 

優先順位の設定②

あなたはタスク管理の専門家です。
以下のタスクを実行したいと思います。どのような順序で実行したら最適でしょうか。
順序を示したの後に理由も説明してください。
また、理想的な時間配分を工数で示してください。

①YouTubeに投稿するための動画編集(細分化すると、カット編集・BGM編集・字幕追加・最終確認とエクスポートがある。)(※これが一番重要で緊急)
②簡単な筋トレ
③美容院をインターネットで探して予約する。
④カーテンをコインランドリーに持っていく。

目標達成に必要なタスク設定

#命令書
あなたは私が入力した今日のこれからの目標を達成するために必要な具体的なタスクをリストアップして、以下の制約条件に従ってToDoリストを作成してください。また、各々の目標を細分化してステップバイステップでToDoリストを作成してください。

#今日のこれからの目標
①YouTubeに投稿するための動画編集(細分化すると、カット編集・BGM編集・字幕追加・最終確認とエクスポートがある。)(※これが一番重要で緊急)
②簡単な筋トレ
③美容院をインターネットで探して予約する。
④カーテンをコインランドリーに持っていく。

#現在の時刻
16:00

#制約条件
・タスク毎に開始時間と推定所要時間と終了時間を設定する。
・タスクに関して解説を出力する。
・タスクを先延ばししてしまわないためにどうすれば良いか、その解説に具体的な先延ばし対策追加する。
・架空の情報は使用しない。
・各項目ごとにテーブル形式で出力する。

#出力形式
|細分化したタスク|開始時刻|推定所要時間|終了時間|解説と先延ばし対策|

 

 

SNS

【Canva】Short動画バルク作成

3つのパートで構成される、「ChatGPTで使えるプロンプトテクニック」を作って下さい。
文章構成は、以下のように作って下さい。但し、各々の文章は簡潔で短くして下さい。
パート1からパート3までで一つのチャンクです。

文章構成:
パート1:ChatGPTで使える便利なプロンプト
パート2:そのプロンプトの使用例
パート3:そのプロンプトを使うことによって得られるメリット

例:
パート1:「テーマに関して賛成派と反対派で議論をして。」
パート2:ニュースを読んでいる時とかに使える。
パート3:めっちゃ視野が広がる。

No repeat, no remarks, only results.

スプレッドシートの表で、上記の回答をまとめて下さい。

Blog/note

ChatGPTでブログの内容を描かなくても、チャプターさえ作ってもらえれば、相当書くのが楽になると思う。

このやりとりをノートにまとめたいんだけど、わかりやすいノート記事にしてください。
だいたい5000文字くらい下さい。

blog書いた後に

以下の文章を、専門知識や背景を知らず初めて読む人の気持ちで、内容的わかりにくいところを指摘してください。

 

 

説得・論破

📝説得フレーズは、一個一個「権威の要素を入れて」「関係性を強調して」「希少性を入れて」とかやった方がいいのかな。

 

説得

【シチュエーション】
・自家用車を新車に買い替えたいが、
・まだ使えるのにお金が勿体ないと、妻に反対されている。

【目標】
・妻をなんとか説得したい。
---
上記のシチュエーションと目標を深く洞察し、心理学、特に影響力の武器の観点から、
・一貫性とコミットメント
・返報性の原理
・社会的証明
・好意
・権威への隷属
・希少性
等の原理を利用して、最も効果的でかつ実践しやすいものから順に、私のセリフ例とともに、多く挙げてください。
---
上記のシチュエーションと目標を深く洞察し、
心理学、および認知科学における
法則や効果や理論のなかから、
最も効果的で、かつ、実践しやすいものから順に、
私のセリフ例とともに、多く挙げてください。

アサーティブネス

これを、アサーティブに伝えるなら?

関係性の強調

↓まだ全然試してない。

私が言うことは、あなたにめちゃめちゃ関係がある事なんだよ。必要がある事なんだよ。と関係性を強調する為の説得文章を考えて。

↑これはVrewとかYTの英語フレーズの前置きに組み込む。


たとえ話

以下について、例や比喩を考えて下さい。

子供に説明するためたとえ話を考えたいです。

心理推測

この#テキストの文面から、相手の感情を読み取って。

#テキスト: 


言い訳潰し(事前準備)

やらない理由を徹底的に潰して下さい。
人は、「とはいえ」を使ってやらない理由を探すので、その「とはいえ」を使う言い訳を潰して下さい。

(開発途上)

論破会議(事前準備)

(勝手にクリシンしてくれてる!)

論破会議の参加者:
①アレックス
②ダイゴ
③私

※条件: 全員、他の参加者を論破するように、ロジックの欠陥をついて反論して下さい。他の参加者の矛盾点をついて強く反論して下さい。詭弁に対して厳しく注意してください。

[プロンプト]
テーマ: 外国人が日本に移住することについて

テーマが入力されたら、それぞれ意見を提案し合います。タメ語だけで話します。そして、全員、相手を論破することを目指します。全員攻撃的に話して、常に他人のロジックの欠陥をついて論破を目指します。
毎回終わりに「あなたはどう思う?」と私に質問をして下さい。

論破される(事前準備)

あなたと私で対話をします。

※条件: 
あなたが私を「論破」することが目標。
「論破」とは以下のことを意味する。
・ロジックの不備や論理的な矛盾を見つけ、それに対する反論を提示する。
・誤った前提や結論が含まれている場合、それを指摘して修正を促す。
・相手が詭弁や論理のすり替えを行っている場合、それを見破り、本質的な論点に戻す。
・誤った比較や不適切なアナロジーに対しては、正確な論点を指摘して反論する。
・発言や論点に矛盾がある場合、それを具体的に指摘して矛盾を解消するか、相手に矛盾があることを示す。
・過去の発言や情報との矛盾も探り、それを論拠に反論する。

プロンプト
テーマ: 外国人が日本に移住することで賃金が下がってしまうことについて。

テーマが入力されたら、対話を始めて私を論破することを目指します。

 

コールド•リーディング

# 前提条件:
タイトル: コールドリーディングを使って相手をプロファイリングする
目的と目標: 相手が楽しめる占いを娯楽として作成する
明確化の要件: コールドリーディングの技術を正確に理解し、相手の情報を適切に活用すること。

# 参考情報:

📝

まず、ChatGPTにCRのコツを聞いてから、あるいは教えてから「じゃあそれに則ってやって」っていうやり方もある。

10個より40個とか言ったほうが、一つ一つの文章が短くなる。 やり方は、いろいろ教え過ぎてるから、一つ一つ教えたほうがいいかも。

或いは、いろいろ情報を質問してもらって、リーディングさせる。

#やり方: アンビバレンスを使う。

↑アンビバレンスが強過ぎて、これだけでも十分。あとのやり方は話者の言い方次第だから、ChatGPTにはリクエストする必要ないかも。 それか「バーナム効果(Barnum effect)」。

(アンビバレンスの例「人見知りだけど、仲良くなったらめっちゃ喋るでしょ。ノリ良いでしょ。」「明るいけど、実は弱い所もあるでしょ。」)

使う時に気をつけること: ・断定口調。 ・曖昧にしても大丈夫。例えば、「基本的に、」「心の奥では、」「周りには言わないだろうけど、」「パッと見た感じなんですけど、」

(↓なぜかこれはClaudeよりChatGPTの方が俄然良い。)

あなたはコールドリーディングのプロフェッショナルです。
以下の人物に対して、性格、癖、趣味、悩み、弱み、隠し事などを的確に推測してください。ただし、他の情報は一切与えられていないので、曖昧で一般的な表現を使ってください。

#人物:
・日本人
・年齢は
・性別は
・職業は
・体型容姿は
あなたはコールドリーディングのプロフェッショナルです。
以下の人物の特徴から推測できる一般的な特徴を列挙し、それらから私の性格やタイプを的確に推測してみてください。

#人物の特徴:
以下の#人物の特徴からコールドリーディングをしてセリフを考えて下さい。
相手のことを言い当て、「この人は私のことを理解している!」と相手に驚きと感動を持ってもらうこと。
#やり方を参考にして下さい。
特徴からコールドリーディングした40個文章を考えて。

#特徴: 

#やり方:
・アンビバレンスを使う。

・「バーナム効果(Barnum effect)」を使う。

・一番最後に「何故なら〜」と理由を付ける。例えば、「猫を飼ってますよね?何故なら気まぐれな所があるから。」、「ジムに通ってるでしょ?スタイルが良いから。」

 

❗️フレームワーク一覧

以下の内容を、「」を用いて分析してください。分析したら、その内容を元にアドバイスをしてください。
※但し、抽象論を言うのではなく、具体的なアクションを促すように、「短期的」で「細分化」されたステップを提示して下さい。

(簡単)パターン分類

下記の意見を分析したい。パターンごとに分類して。5つのパターンで。

変化vs現状維持のメリットデメリット

変化
メリット:●●
デメリット:■■

現状維持
メリット:▲▲
デメリット:★★

ビフォーアフター

類似点的相違点

シックスハット法

SWOT分析

PEST分析

ランチェスター戦略

マズローの欲求5段階説

緊急度/重要度マトリクス

5W1H

コントロール可能/コントロール不可能

MECE(ミーシー)漏れなくダブりなく

「ECRS」のフレームワーク

https://aibiz-mori.com/chatgptgptecrs/

ロジックツリー

(細部を整理し、段階ごとに)(大項目・中項目・小項目)

例:

これまでの会話を、ロジックツリーを使って情報を整理してみてください。

💡フローチャート

(Claudeでもいけた)

その手順を簡単なフローチャートに再作成し、サブポイントを並べて配置してください。

(無料でもできる)

Yes/Noチャート

その手順を簡単なYes/Noのフローチャートに再作成し、サブポイントを並べて配置してください。

[例]
質問1
Yes: アクション
No: アクション
質問2
Yes: アクション
No: アクション

↑これをフローチャートにして。

↑YesとNoを、「出来る」「出来ない」にしてもいいかもね。

さらにリストを深化させて。

ジョハリの窓

(微妙だったけど)

例:

これまでの会話を、ジョハリの窓を使って情報を整理してみてください。

If思考発想

以下について、「もしも」から始まる文章で、新たな可能性を探り出してみて下さい。
箇条書きで。

もしコロナがなければー

もし○○が起きてなければー

もし○○が暗殺されてなければー

分かっている事・分かっていない事

以下の前提をもとにアドバイスを下さい。

前提:
①分かっている事
・
・

②分かっていない事
・かどうか分からない。
・

定量 vs. 定性に分類

定量データと定性データで分けて。
定量的データだけを抜粋して。

とかね。まだやってない。

 

 

心理学的フレームワークアイディア

循環型思考の結果

を続けていく中で、得られる成長は?
3ヶ月後、1年後、5年後で考えて。

メタ認知

暴露療法

エクスポージャー療法のためにステップ化して下さい。

セルフ•コンパッション/セルフ•アクセプタンス

完璧主義対策

成長マインドセット

上記文章の内容について、しなやかマインドセットと硬直マインドセットに当たる部分があれば抽出してください。
また硬直マインドセットに当たる内容には思考が柔軟になるようアドバイスお願いします。

マインドフルネス

 

❗️フォローアップクエスチョン

図表

話したことを簡単な比較表にまとめて。
図を交えてお答えいただけますか?
テーブル形式にまとめて下さい。
それぞれの項目にチェックボックスを付けた、テンプレート化されたアクションリストの形式にして下さい。

より簡単に

難しいよ。もっと分かりやすくして。
○○でたとえて。
この内容を子供向けに5つ挙げて。
1行ずつ概要と意図を説明して

追加条件

但し、次の言葉を入れて下さい。

タスク化

タスク化して下さい。
になるためのロードマップを教えて頂けますでしょうか。

ロードマップの内容をタスク化して頂けますでしょうか。
学習カリキュラムを作って頂けますでしょうか。

別の視点

キャロルデュエック著の「マインドセット」の「成長マインドセット」をそこに取り入れるなら、どんな風に使えるかな?

💡(New)クリシン自問自答

よくある質問とか、クリシン質問を出さして、自らそれの回答を答えてもらう。

①クリシン自問自答
この件に関して、
②よくある質問自問自答
この件に関して、

クリシン多数同時質問

この件に関して、以下の#質問に全て回答して。
各々の回答に段落をつけて。

#質問: 
・反論や反対意見はある?
→
・逆に考えると?別の視点はある?
→
・この問題は解決が簡単?それとも難しい?なぜそう思うの?
→
・心理学的なバイアスチェックをして。
→
・影響が最も大きそうなのと、最も小さそうなのは?
→
・そもそも何で問題なの?
→
・この問題は、他の重要な問題やトピックと何らかの関係がある?
→
・この問題について、どのような仮定が考えられると思う?
→
・この問題についてわかっていない事は何?見えてないことは何?
→
・その考えた証拠を疑う理由は考えられない?
→
・他に必要な情報はあると思う?
→
・他の人やグループはこの質問にどう答えると思う?そう答えると思ったのはなんで?
→
・その考え方がうまくいかなかった場合の代替案は何がある?
→

↕︎同時に使える。

Qマトリックス(運の方程式)

この件に関して、以下の#質問に全て回答して。
各々の回答に段落をつけて。

#質問: 
・それは何?どんな意味?
→
・いつどこ?
→
・それはどれなの?
→
・長所と短所は?
→
・誰がするの?
→
・なぜそうなの?
→
・それが重要なのはなぜ?
→
・どのようにしてそうなるの?
→
・昔はどうだったの?
→
・それでいつどこで何ができる?
→
・なぜできるの?
→
・何がいつどこでありえる?
→
・どれならありえる?
→
・他を選んだらどうなるの?
→
・なぜあり得るの?
→
・それをしたいのはなぜ?
→
・もし他の手段をとったらどうなる?
→

ChatGPT自身へのフォローアップクエスチョン

[自己採点]

100点に近づけさせる。

0から100の間で回答に対する自信の点数を教えてください。
[Really?]
それがあなたのファイナルアンサーですか?
[感情論]

自分を信じて限界を超えてください。成長の機会だと捉えて挑戦してください。

 

 

物語作成

『ドントブリーズ』がベースのアイデア。

「盲目の悪魔に捕まったら死ぬ」がテーマ。夜中になると盲目の悪魔にが現れる。

○○○役以外のセリフだけを答えて下さい。100字以内のセリフと感情と状況の説明だけで。

現在の状況:

4人の登場人物が廃屋に入り込んで宝を盗もうと計画。しかし、そこには盲目の悪魔が住んでいた。聴覚が鋭く、力も強い。盲目の悪魔はまだ4人の場所が分からない。

登場人物:

盲目の悪魔: 聴覚が鋭く、冷酷で強力。

主人公の○○○は、運動神経良いが、怖がり。

仲間の○○○(大学生。賢い。)と○○○(小学生一年レベルの日本語を話せる留学生。)と○○○(芸能人でナルシスト。拝金主義。)と共に盲目の悪魔から逃げる。

条件:

回答に敬語は使わないで。タメ口のみ。

物語を急速に進めないで、ゆっくり進展させて。

・可能な限り長めの小説を書いて。

・イメージは、日本の小説の「グラスホッパー」のような世界観。ちょっとスリリングなストーリー。

・情景やシーン、感情などを詳細に書いて。

・キャラクターのセリフを多めに書いて。

登場人物は以下の人間。

 

登場人物を全員物語に登場させて。

新しいキャラクターは勝手に追加しないで。

主人公の一人称視点で物語を進めて。

ですますは使わないで。

より良い回答をするために、追加の情報が必要な場合は、質問をしてください。

 

 

【性格形容詞(物語用)】

楽観的な

悲観的な

いじわる

高飛車

わがまま

でしゃばり

天邪鬼

恐れ知らず

サイコパス

人間不信

ナルシスト

ワーカホリック

幼稚

スケベ

ヒント💡(続きの時に追加で。)

絶体絶命なシーンを情景とキャラクターの感情を詳細に追加して書いて。

ギャグ要素をちょっと追加して。

ホラー要素を強めに追加して。

○○が犠牲となり、______。

 

 

おすすめの本/読書法/興味

📝

・画像の多いのは、控える。サンプルや本屋で確認。

・重たい本と並行で、軽い本を読むと前進感がみれて良い。

 

 

ロングゲーム 今、自分にとっていちばん意味のあることをするために

 

DIE WITH ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール

 

ジェームズ・クリアー式 複利で伸びる1つの習慣

 

思い通りに人を動かすヤバい話し方

 

元・手取り18万円の貧乏教員が起業1年で月商3.6億円を達成したSNSマーケティング

 

死ぬほど読書

 

夫婦・カップルのためのアサーション

 

ファスト教養 10分で答えが欲しい人たち

 

転職2.0 日本人のキャリアの新・ルール

 

賢者の睡眠 メンタリストDaiGo

 

「考える技術」と「地頭力」がいっきに身につく 東大思考

 

食品の裏側―みんな大好きな食品添加物

 

安い食べ物」には何かがある―――生鮮食品、加工品、輸入品、原材料、添加物……ここだけはチェック

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

AIの速読は『トレードオフ』。
・沢山多く読みたいのか
・少ない本で深く読みたいのか

前者ならば、AIで要約とかして、どんどん読み進めた方が目的にそぐう。
なので、本文のコピペをAIに要約させた後に、本文を読み返す必要は無い。
ただ、AIの解説とか、物語化とか、アクションリストは理解の促進としては常に良い。

整形の後、ストーリーテリングは、また別のスレッドで、要点だけ箇条書きにしても良い。
洋書は物語だけで50%くらいあるから。そこを効率化できれば速い。

 

〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜

【多過ぎる!】
読書

生成AI(XやNewsPicksでキャッチアップ可能)

英語

Qualtrics

統計学/論文

パレオな男≒健康系

メモ書き


メモ魔のタイトルを上から一つずつやって、チェック。
💡書いた内容は、AIにFBもらう。
⚠️BDばかりでなく、タイトルを決めてやる。パッと思いつかないようなタイトルこそ価値がある。普段考えないからこそ価値がある。
📝メモが浅い。ディーープな思考をするために、心理学とか交えたり、クリシンしたり。
片方だけじゃなくて、両軸運転で。どちらがより良いとかじゃなく。
ーーーーーー
💡タイ留学の様に、毎日新しい事を学ぶ。(AIでOK)
(メモを使ってシングルタスキングを意識。)

・Genspark

・「信頼できる論文」「信頼できない論文」

・白湯と下痢

・次の乳液

・エアコン掃除

・エアコンのドライ使い方

・アシュワガンダ

・クルクミン

==その他==
・もりお
・山澤(字幕あると思う)
・Takashii from Japan(字幕ある)
・Quoraも好奇心に良いかも。

・English Pro Tips - IELTS Preparation
・Ted Talks

・海外の自己啓発動画
・英語でニュース
・洋楽の歌詞


====【好奇心リスト】====
図書館の普段行かない通路を歩く。
普段読まない著者も。フィクションも良い。
本タイトルや帯を見るだけでも、好奇心がくすぐられそう。
→「について、初心者レベルで教えて。」
「乱読」で『つまみ読み』する。
※つまらなかったら損切りして良い。苦しいとそのジャンルが嫌になっちゃう。
※読みたい一部だけ読めば良い。(まさにつまみ読みで、目次から面白そうなところだけ読んで棚に戻す。)
____________
【書籍】
(まずその本について語らせてから、その本の内容を前提に、質問に答えてもらう。)
「人はどこまで合理的か」
「「死」とはなにか」シェリー・ケーガン

❶(よくある疑問)
「」に関して、多くの人が疑問に思っていることを挙げて。

(↑この中で、興味を持った内容を、深ぼって質問する。↑)
(新しいトピックだと、質問すら思い浮かばない事が往々にしてあるから。)

❷(問題)
私の理解を深めるために、理解を深めるための問題を1つ出して下さい。初心者向け。

私は著者(○○プロでも良さそ)と会話をします。
あなたは著者のようにふるまって、私の質問に、著者として答えたり、私に対して質問を返したりします。

❸(クリシン)

ーーーーーーーーーー

Yahoo知恵袋の質問で面白そうなのがあれば、それをChatGPTにもしつもんしてみる。もちろん、そこの人間の回答も面白いと思う。

 


インボイス制度?
統一教?
デフレ?

フェルミ推定

・ビーガン
フェミニズム
・闇バイト
・暗号資産
・チャイルドレイバー
源氏物語(主人公をたとえで変える。)加えて中田敦彦とかも見れば、グッと理解が深まる。
UberAirbnbが成功した理由

【政治】
人権問題
日本の課題点


・中国パクリ
【宇宙】
•宇宙はなぜ暗いの?
•宇宙が始まる前は何があったの?
•宇宙はどこまで広がっているの?
ブラックホール
•宇宙人はいるの?
・雨はどんな一生を送るの?
地球温暖化で雪は減るの、増えるの?

【宗教】
・神や仏はいるの?


【哲学】
・哲学的なテーマ
(よくある哲学的なテーマを教えて。)
・人生の意味って何だと思う?
安楽死は道徳的に許容される?
・なぜ人は働くの?
・AIに仕事が奪われる?
・「世界観」と「価値観」と「アイデンティティ」は何が違うの?
死後の世界って??(色んな観点から)
死刑制度

 

【心理学】
引きこもり問題
ADHD
自閉症/ASD?
アスペルガー
うつ

 


【生物】
イヌやネコに心はあるの?
生物に世界はどう見えてるの?
人の心はどう進化したの?
エイズ
ゾウの鼻は何故長い?
ゾウの耳はなぜ大きいの?


【経済】
資本主義に希望ある?
消費税アップのメリットデメリット(ふかぼって)

Pythonで、フラッシュカード作れる?(アプリ?ウェブサイト?どうやるのかサッパリわからない)

書道・御朱印・浴衣/着物

気候変動
SDGs

スケボー

AI /デジタル関連
(やっぱ自然言語興味ある)

【身近な科学】
→知ると身の回りが楽しくなる。博物館に変わる。

・プラスチックは何でできてるの?
・トイレの水が流れるメカニズムは?
・渋滞の先頭は何してるの?
・日焼け止めの仕組みって?